映画『フェアウェル』が10月2日(金)に日本で劇場公開されることが決定した。

『フェアウェル』は、『ムーンライト』や『ミッドサマー』などのスタジオ・A24が製作し、ルル・ワン監督がメガホンをとった映画。『オーシャンズ8』『ジュマンジ/ネクスト・レベル』への出演で知られる女優/ラッパーのオークワフィナが主演し、第77回ゴールデングローブ賞でアジア系女優初の主演女優賞を獲得している。

本作で描かれるのは、中国系アメリカ人であるワン監督が実生活で経験した出来事をもとにした物語。物書きを目指してニューヨークで奮闘するビリー・ワン(オークワフィナ)は、ある日、中国・長春で暮らす祖母・ナイナイが余命いくばくもないことを知り、帰郷することに。病状をナイナイ本人に隠し、静かに見送ろうとする家族にビリーは反発しながら、東洋と西洋というふたつの価値観の間で揺らいでいく。

2020年4月の公開を予定していた本作は、新型コロナ感染拡大による政府の自粛要請を受け、封切を延期していた。今回の発表で、当初から約半年遅れとなる10月2日(金)に公開されることがわかっている。公開決定を受け、日本公開を熱望していたというワン監督からメッセージ動画も到着している。コメント全文は以下のとおり。

 

ルル・ワン(監督)

こんにちは、私はルル・ワンです(日本語で挨拶)。

私の知っている日本語はこれしかないけど、映画『フェアウェル』が日本で上映されるのが非常に楽しみです。日本には私の親戚である叔父、叔母、従弟、従弟の奥さんが住んでいて、映画の中にも登場します。この映画は私にとってとてもパーソナルな映画だからこそ、日本の皆さんと共有できることが本当に嬉しいです。今回は直接皆さんに会えなくなってしまいとても残念ですが、健康に注意して、どうぞ健やかにお過ごしください。

また、サンダンス映画祭で『フェアウェル』の配給権をA24に売った決定的な理由は、心から多くの人たちに映画館で作品を観てほしいという気持ちが強かったからです。なので、十分に安全に配慮した上で、この映画を観に近くの映画館に足を運んでくれることを願います。もし、私の親戚(家族)に偶然会ったら、彼らによろしく伝えて下さいね。どうもありがとう、そして、是非映画を楽しんでください!

 

 

『フェアウェル』は10月2日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。