ルーマニアで電車との接触事故により鼻を失った野良犬が保護され、奇跡的に一命を取り留めた。しかし鼻を失ったその見た目から飼い主は見つからないと思われていたが、心優しい飼い主が現れて今では幸せに暮らしているという。『The Sun』『Mirror』などが伝えた。

飼い主が見つかった1歳半のメス犬“モアカ(Moaca)”はジャーマンシェパードとハスキーのミックス犬だ。モアカは生後数か月の頃に、ルーマニアで電車との接触事故に遭ってしまった。鼻先から上アゴが無くなってしまう重傷だったが、5時間に及ぶ手術の末に一命を取り留めた。

手術の後に野良犬だったモアカを保護した動物保護団体は「モアカが回復するのは簡単なことではありませんでした。それにルーマニアの厳しい冬を乗り越えられるかどうか心配で…」と懸念していた。

一連のモアカのストーリーを写真付きでインターネット上に掲載すると、予想に反してすぐにある男性から引き取りたいと連絡がきた。オランダのズーテルメールでドライバーとして働くジョエル・ウェアマンさん(Joel Wareman、21)は「正直に言うと最初にモアカの写真を見た時、何の種類のパグなのかと笑ってしまいました。でもその悲しいストーリーに思わず涙してしまったのです。すぐにモアカを引き取りたいと連絡しました」とモアカを引き取るまでの経緯を語っている。

代表者に連絡を取り、ルーマニアからオランダへのモアカの輸送を手続きしてもらったというジョエルさんは「手続きはスムーズに進み、2週間半でモアカは私の元にやって来たので、クリスマスと新年を一緒に祝うことができました」と話しており、モアカとの生活を楽しんでいるようだ。

ジョエルさんは「モアカは食べたり飲んだりする時には周りが汚れてしまうし、小さいものを口で掴むことはできないけれど、他は何でもできるんです」と言い、その様子を写真や動画に収めてモアカを保護した団体に元気な姿を報告している。

またジョエルさんはモアカの専用のウェブページを開設し、モアカを保護した団体に寄付するための資金調達を始めたという。「モアカを救ってくれたように、他の犬の助けになるように資金を調達しています。その後にはモアカに人口鼻を付けたいとも思っていますが、今はその方法を模索中です」と明かしている。

画像は『The Sun 2020年7月8日付「‘SHE’S SO LOVED’ Stray dog who lost her nose after being hit by train as a puppy gets new home」(Credit: Jam Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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