規則違反を犯しヘルタを追放処分に…MF本田圭佑が所属するボタフォゴへ新加入

 MF本田圭佑が所属するブラジル1部ボタフォゴは、元コートジボワール代表FWサロモン・カルーを獲得した。しかし、現地メディアからは「すでにピークを過ぎた選手」と批判を浴びているが、これに対してクラブ副会長リカルド・ローテンベルグ氏が反論した。衛星放送「FOXスポーツ」ブラジル版が報じている。

 7月下旬にリオデジャネイロに到着する予定のカルーは、今季限りでヘルタ・ベルリンとの契約が満了する見込みだった。しかし、ドイツサッカーリーグのコロナ対策規則を破って、クラブハウスの様子を携帯電話で生配信するなどの違反を犯し、クラブから追放処分を受けていた。

 現在34歳のカルーに対し、ブラジル国内のメディアでは否定的な姿勢が目立つが、ボタフォゴ副会長のローテンベルグ氏は、「カルーは輝かしいキャリアを歩んできた国際的な選手だ。ジャーナリストたちが、『彼は十分ではない』と考えているのは、滑稽にさえ思えるよ。彼はとてつもないキャリアを持っている。ブラジルのサッカーでも成功することを確信しているよ」と、批判に反論した。

 さらにローテンベルグ氏は契約を結ぶ前にパウロ・アウトゥオリ監督にも確認し、戦力となる判断を下したという。

「彼はオランダ16歳半で渡った。その後、ヨーロッパで16年のキャリアを重ねたが、その期間わずかに4つのクラブにしか所属していない(期限付き移籍したエクセルシオールを含めると5クラブ)。チェルシーとヘルタ・ベルリンでそれぞれ6年間を過ごしている。さらに2度のワールドカップも戦った。非常にプロフェッショナルで、文化への適応レベルも高い。複数の言葉を操り、ポルトガル語も理解できる。今さら分析の必要ない選手で、素晴らしく、個の能力も協調性もあり、得点もアシストもできるような選手だ」

 本田に続くビッグネームとして、ボタフォゴへ加入したカルー。周囲の批判を見返し、クラブの大きな期待に応えることができるだろうか。(Football ZONE web編集部)

昨季までヘルタでプレーしていた元コートジボワール代表FWサロモン・カルー【写真:Getty Images】