【思わず使いたくなる文房具あれこれ・18】 カッターといえば“ナイフ型”が一般的だが、今回、紹介するカッターは一味違う。カッターカッターでも、その見た目はまるで“ピザカッター”だ。ネット上でも、「直線も曲線も自由自在!」「裁断がサクサク進む」などと好評。では、実際のところはどうなのだろうか。

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 過去にグッドデザイン・ロングライフデザイン賞に輝いたことのある、オルファの「ロータリーカッターLL型」。価格は1380円(税込み)とカッターにしては少々お高めだが、使い心地は“値段以上”といっていい。

 さすが“LL型”とうたうだけあって、一般的なカッターよりもビッグサイズ。刃に直径60mm円形刃が装着されていて、よく見ると刃の周りに“ブレードカバー”が付いている。厚物や重ね切りに適しているそうで、ゴムシートなどの切りにくい素材もカットできるという。

 切れ味を確かめてみよう。まず、ブレードカバーを取る際は黒いでっぱり部分を“押しながら”手前に引いていく。引くだけではビクともしないので、万が一、子どもの手に渡っても安心(もちろん手に渡らないことがベスト)。実際にやってみたところ、すんなりカバーを引っ込めることができた。

 さらに、ビニールシートを試し切りした際、今までにない切れ味を実感。刃を当てたところから奇麗に切りこみが入り、円形刃を転がす度に確かな切り心地を感じた。それこそピザカッターのような感覚で切れるため、普通のカッターよりも断然使いやすい。

 正直、「カッター=使いにくい」というイメージがあったが、そんな先入観を見事に覆してくれた。段ボールの開封や工作など、カッターを使う機会が多い場合には、またとない代物だろう。(フリーライター・藤崎恭弥)

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