日本で長年深刻な社会問題となっている、痴漢行為(迷惑防止条例違反)。相手の合意を得ず、身体を触る許されざる犯罪です。

警視庁によると2019年だけで痴漢はおよそ1780件が検挙され、その内の45%が電車内で起こっているのだとか。

痴漢行為は「被害を訴えづらい」「誰に助けを求めていいか分からない」などの理由で、泣き寝入りせざるを得ない被害者も多数いると考えられています。

Twitterに投稿された『痴漢防止ポスター』に称賛の嵐!

警察や鉄道会社は痴漢被害を減らすため、駅構内にポスターを掲示しています。

「痴漢は犯罪です」「痴漢に注意!」「痴漢をやめて!」などと書かれたポスターを、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。

それらのポスターを見るたびに、わだかまりを感じていたという、プラスサイズモデルや社会活動などで幅広く活動しているエブチュラム真理栄(@beauty_dor)さん。

被害者に自衛を呼びかけるポスターではなく、加害者と周囲の人々に呼びかけるポスターを作成し、Twitterに投稿しました。

いろいろな社会運動や啓発活動をする中で、モデルとしての自分を利用して何か啓発ができないか」と考え、ポスターを制作することにしたという、投稿者さん。

投稿者さんがこのポスターを作る上で意識したのは、性犯罪撲滅に「協力してほしい」ではなく「参加してほしい」とあえて表現することでした。

ネット上では痴漢の話題が上がるたびになぜか男性 vs 女性の構図になりがちですが、実際は犯罪者 vs その他大勢の問題です。

投稿は拡散され、男女問わず多くの人から共感する声が寄せられました。

素晴らしい!今の啓発ポスターに足りない部分が詰まってる。採用してほしい。

・被害者に自衛を促すポスターよりも、こうして罪の意識を持たせる内容のほうがいいと思う。

・『お願い』する形じゃなくて、こういう強いポスターがいいな。声を上げやすくなりそう!

加害者や被害者に性別は関係なく、誰もが被害者になり得る犯罪といえます。犯罪を軽視し、見過ごす社会のままでいいのでしょうか。

もちろん被害を受けないよう自衛することも大切ですが、社会全体が犯罪を見過ごさない意識を持つことで、自衛のための負担を軽減することもできるはずです。

一人ひとりが「痴漢はれっきとした犯罪である」「絶対に見過ごしてはいけない」といった意識を持つことが、犯罪撲滅への大きな一歩になるでしょう。


[文・構成/grape編集部]

出典
@beauty_dor警視庁