目撃者が複数いるUFO事案

複数の目撃者がいるUFO事案 / Pixabay

 UFO目撃事件は多くは目撃者が1人だけというケースが多い。他にUFOの存在を証明するものは誰もいないので、その真偽には常に疑問符がついてまわる。

 しかし中には複数の目撃者がいる事件もある。それは必ずしもUFOとは限らないが、そこに何かが起きていたことだけは確かだ。

 ここでは複数の目撃者がいたUFO遭遇事件をいくつかみていこう。

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10. ハドソン・ヴァレー事件(1983年、アメリカ、ニューヨーク州)



UFO - Hudson Valley, New York, 1983

  1983年6月下旬、7月4日のアメリカ独立記念日を控え、お祝いムードに湧くニューヨークハドソン・ヴァレーでは、夜空に花火が上がっていた。花火の中から低い唸るような音が響き、家16、7軒はあろうかという巨大な円盤状の船が現れたのは、そんなときだ。

 やがて唸り音が止み、UFOは空中に静止したまま不気味な静寂が訪れた。だが再びノイズが鳴り始めたかと思うと、それは凄まじいスピードでどこかへ飛んで行った。

 じつはハドソン・ヴァレーでは同年3月24日にもUFOが目撃されている。このときはヨークタウン上空で奇妙な宇宙船と光が目撃され、あろうことか町の配電盤がほとんど溶けてしまっている。

 またその晩、タコニック州立景観整備道路では、車が突然動かなくなり渋滞するという"怪事件が発生"。困惑して車から降りた複数のドライバーたちが、上空を通過するUFOらしきものを目撃した。

9. アーサー・キル事件(2001年、アメリカ、ニュージャージー州)

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 ニュージャージーアーサー・キルでは、2001年7月14日の晩から15日未明にかけて、"少なくとも15人が奇妙なオレンジ色の光を目撃"している。

 光はV字の隊列を組んでいるようにも見えるが、それが単一の物体だったのか、それとも複数の物体だったのか、目撃者の証言からははっきりしない。

 隊列はもっとバラバラで、1つずつ夜空に消えていったという話もある。問い合わせを受けたニューアーク空港だが、特にレーダーに異常が検出されたりはしなかったようだ。また国立気象局からも、その晩に天候異常があったとの発表はない。

 その光は、目撃者の1人、ヴェロニカ・バグレーによって撮影もされている。またパティ・エルカリーノは、「とても穏やかで、美しかった」と証言、「まるで奇跡のようだった」と述べている。

8. コスフォード事件(1993年、イングランド、シュロップシャー)



The Cosford Incident

 イングランド西部のコスフォードでは、1993年3月30日の夜から31日明け方にかけて、100人以上がUFOを目撃している。しかも目撃者の多くは警官か軍人だった。

 当時、イギリス国防省から依頼されて調査を行なったというニック・ポープによると、三角形の宇宙船が猛烈な勢いで夜空を移動していたという。ある警官は、"横並びで合体した2機のコンコルド"のようだったと証言したそうだ。

 じつはイングランド西部から南西部にかけては、他にもコーンウォール、デヴォン、ウェスト・ミッドランズでUFOが目撃されている。

 またシュロップシャーにある2ヶ所の空軍基地にもUFOが出現したというが、どちらのケースでも空軍基地のレーダーで機影が検出された事実はない。当時、ポープは「国防上の重要事項」であり、さらなる調査を要すると報告したそうだ。

7. エルズワース空軍基地事件(1953年、アメリカ、サウスダコタ州)


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 1953年8月5日、エルズワース空軍基地で"大勢の軍関係者がUFOを目撃"。軍人だけでなく、付近の町でも45名が目撃している。

 UFOが最初に目撃されたのは午後8時頃だ。防空監視隊に所属していたケリアン夫人が、ブラックホークの町で赤く光る光を発見。訓練された通りに、直ちにエルズワース空軍基地の担当者に報告した。

 基地のレーダーにもはっきりと機影が映し出されており、パトロール中だったF-84戦闘機が確認へ向かう。が、円盤状の物体に5キロまで接近したところで、それは高速で移動を開始。パイロットは追跡を試みたが、UFOに振り切られたため帰還した。

 応援に駆けつけたもう1機のF-84のパイロットは、UFOを視認することにも成功している。結局、追いつくことはできなかったが、そのときF-84が原因不明の誤作動を起こしたという。

6. エクセター目撃事件(1965年、アメリカ、ニューハンプシャー州)



The Exeter Incident

 1965年9月3日早朝、ノーマンムスカレーロは、ニューハンプシャー州エクセターにある自宅に帰るべくヒッチハイクを行っていた。

 150号線で合図を出しながら辛抱強く停まってくれる車を待っていたとき、まだ薄暗い空に奇妙な光があることに気が付く。それは彼の方へまっすぐ向かってくるではないか。

 怖くなったムスカレーロは道路脇に身を伏せて隠れる。その瞬間、UFOが方向を変えたので、飛び起きてその場から逃げ出した。

 ムスカレーロがUFOに遭遇した1時間ほど前、その現場付近では警察官のユージン・バートランドが、路駐している車を発見していた。中を覗いてみると、女性が取り乱した様子で、「空飛ぶ物体」に追われていると助けを求めてきた。

 バートランドは何か勘違いしているのだろうと考えて、大丈夫と安心させてから、その場を去った。

 だが警察署に戻ってみると、そこには先ほどのムスカレーロがいた。話を聞いたバートランドは、彼と一緒に150号線にまで行ってみることにした。そして今度は2人で"奇妙な宇宙船を目撃"することになった。

 前回と同じく、それは2人に向かって接近してきたため、彼らは大慌てでパトカーに戻った。それから間もなくして、UFOを見たという通報が殺到したという。

5. グライフスヴァルトの光(1990年、ドイツ)



UFO lights - Greifswald - Germany - August 24, 1990

 バルト海沿岸では、1990年8月初頭から奇妙な球状の光を見たという報告が寄せられるようになっていた。それは24日までには内陸に移動したらしく、今度はドイツ東部の町グライフスヴァルトで謎の光が目撃された。

 それは空中に静止したまま30分ほど浮いていた。このときは大勢の目撃者が撮影に成功しており、グライフスヴァルトの光はもっとも詳しく"記録に残されているUFO目撃事件"の1つである。

 どうも光は2つではなく、2グループであったらしい。片方のグループは環状の編隊を組み、概ねじっとしていたが、移動するときは一まとまりで移動。もう片方のグループは、Y字のような編隊を組んでいたが、編隊内のお互いに対しては自由に移動していたようだ。

4. フォート・ボーフォート事件(1972年、南アフリカ)


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iStock

 1972年6月26日、ベニー・スミットは自分の"農場で宇宙船を目撃した"と堅く信じていた。ただし、地球外からやってきた乗り物ではなく、軍の極秘兵器だと考えていた。

 彼の農場は東ケープ州フォート・ボーフォートから16キロほど離れたところにあった。その朝、使用人が古屋の中で怯えているので話を聞いてみると、奇妙なものが林の上に浮かんでいるというのだ。

 そこへ行ってみると、確かにそれはあった。スミットは咄嗟にライフルを発砲。見事命中したが、UFOは微動だにしない。

 スミットから通報を受けた警官が駆けつけると、UFOは地上に着陸するところだった。その見た目はドラム缶のようで、下から3本の脚が伸びていた。

 警官の1人が発砲すると、今度は変化があった。黒から緑へと色が変わり、やがて黄色くなると、最後は青白くなった。そしてシューッという音が聞こえたかと思うと、離陸して飛び去ったという。

3. ヒューストン事件(2014年、アメリカ、テキサス州)



Mass UFO Sighting Over Houston Texas Lights Up Social Media August 2014

 2014年8月11日、テキサス州ヒューストンで、大勢の人たちが"環のように並ぶ光を目撃"した。SNS全盛の時代である。写真が拡散され、やがてそれぞれの光は独立して動いていたらしいことが明らかとなった。

 ヒューストン国立科学博物館のキャロライン・サムナーズ博士は、それが宇宙人の乗り物だと早合点してはいけないと注意を促している。

 UFOが目撃されたとしても、まず地球外の宇宙船を持ち出さずに説明できないか考える必要があると彼女は話す。が、ヒューストンで目撃された光について、彼女自身きちんとした説明はできていない。

 もちろん宇宙人の乗り物であると信じる人たちは大勢いるが、政府のドローンだという見解や付近のスタジアムの光が反射したものという見解もある。

 ちなみにヒューストンでは2020年6月にも、複数の光が目撃されている。


Mysterious lights spotted flashing in Houston sky

2. 野球の試合中にUFO(2013年、カナダ)



UFO at Baseball Game

 2013年、カナダマイナーリーグで行われたバンクーバー・カナディアンズ対エバレットアクアソックス戦の最中、大勢の観客がスタジアム上空に出現した"奇妙な物体を目撃"した。

 UFOは三角形で、底の部分にライトが付いていた。フィールドの選手すらその存在に気がついており、試合後に「宇宙船」が目撃されたとSNSに投稿した者もいた。


 地元紙によっても取り上げられ、はっきりはしないもののリモコン操作のヘリコプターではないかと推測された。

 その謎の物体の正体は数週間後に明らかとなる。バンクーバー市内のH. R. マクミラン宇宙センターで新たにオープンすることになったプラネタリウムの宣伝だったのだ。

 その年、カナダ各地でUFOが目撃されたのは、この宣伝の効果だろうか?

1. トリンダーデUFO事件(1958年、ブラジル)


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 1957年10月、ブラジル海軍によってトリンダーデ島に調査用の基地が作られた。ここは20世紀でもっとも不可解なUFO目撃事件の舞台となる。

 基地が作られた当初から、スタッフは自分たちを監視しているらしき銀色の物体を目撃している。が、1958年の新年の朝には、スタッフ全員が頭上を通過する奇妙な光の目撃者になってしまったのだ。さらに、その夜にも光る物体が軍艦の周りを10分にも渡り旋回するという事件が起きた。

 1月6日カルロス・A・バセラールは気象観測バルーンを飛ばす。が、そこから送信されてくるはずの信号が途絶したことに気がついた。不審に思って空を見上げてみると、バルーンは雲に吸い込まれて見えなくなってしまった。

 しばらく待っていると、バルーンは10分後に雲から出てきたのだが、そこに取り付けられているはずの機器は失くなっていた。だがそれより彼を仰天させることが起きた。その雲から不意に銀色の物体が飛び出し、静かに飛び去ったのだ。

 1月16日トリンダーデ島沖で、軍艦の船員全員が奇妙な明るい物体を目撃。それは軍艦の頭上を越え、島の方へ向かって行った。なお、船員の1人よってその物体の写真が撮影され、新聞に掲載されている。

参考記事は各記事にリンク / written by hiroching / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52292570.html
 

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