ライター・火(bee32/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

父親のライターを見つけた男の子が、迷うことなくそれを手に。父親の目が届かない場所で火遊びをしているうちに、近くにいた生後8ヶ月の弟の毛布に火がついた。

■子守をしていた父親

ウクライナで暮らす3歳の男の子と生後8ヶ月の弟が、父親に見守られながら自宅で静かに過ごしていた。

しかし父親は急にトイレに行きたくなったことから、抱いていた赤ちゃんを毛布の上に横たわらせるなり慌ててバスルームに直行。父親がトイレにこもっている間に男の子はテーブルの上に置かれたままのライターを見つけ、さっそくそれを手に取り遊び始めた。

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■火だるまになった赤ちゃん

ライターで遊んでいるうちに火がついたため、男の子はおおいに驚き慌てたもよう。焦り困っている間にも、ライターの火は弟の毛布にまで引火。それが原因で弟は火だるまになり、男の子は恐怖のあまり大声で叫んだという。

息子の絶叫に驚いた父親はすぐに部屋に戻ったが、あまりの惨状に愕然。それでも必死に火を消して通報し、助けを求めた。父親がトイレに入っていたのは、わずか数分間。子供たちから離れてほどなくして起きた、まさに悪夢のような大惨事だった。

■ひどい状態で集中治療室へ

頭部、両腕、胴体、両脚にヤケドを負った赤ちゃんはすぐに病院に搬送されたが予断を許さない状態で、今も集中治療室で医師らに見守られているという。

通報後に対応にあたったベテラン消防士のひとりは、「これまでおぞましい被害状況を何度も見てきました」「でもあの赤ちゃんの状態を見たときには、(ショックで)心臓が止まりそうになりました」とその衝撃を振り返っている。

■火の恐怖

赤ちゃんの状態があまりにもひどいため、警察はこの件を事故として扱うか、それとも犯罪として捜査するべきかも判断できずにいるという。

日本では夏になると花火で遊ぶ機会が増えるため、子供たちがライターやマッチなどを手にすることもあるかもしれない。そのようなときにも保護者・親が必ず付きそい、子供たちをしっかりと守りたい。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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