中国メディア・騰訊網は11日、日本にある「特殊な病院」から日本の「お化け屋敷」文化について紹介する記事を掲載した。

 記事は、近年ますます多くの中国の若者が日本旅行をしていると紹介。距離的、文化的な近さに加え、小さい頃から親しんできた日本のアニメやマンガの影響もあり、日本旅行をすると「小さい頃の記憶が蘇る感じがする」とした。

 そして、日本も観光業に力を入れており、さまざまな観光資源が開発されていると伝え、その1つが「病気を診察しない特殊な病院」であるとし、富士急ハイランドにある病院型のホラーハウスを取り上げている。

 その上で記事は、古くから「肝試し」、「お化け屋敷」といった文化がある日本では、人をスリルを味わってもらうためのアトラクションづくりがとても発展しており、病院型のホラーハウスも「非常に素晴らしい設計になっている」と評価。庭の荒れ放題の草花が野蛮さを演出し、血の赤色を主体とした建物内のデザインも体験者を大いに刺激すると解説した。

 さらに、設えや情景づくりと同時に日本のホラーハウス文化の中で、とりわけ重要視されているのが、おばけや幽霊を演じるスタッフであると指摘。「彼らは完全になりきっており、幽霊のイメージづくりが素晴らしい。それゆえに失神する体験者も多いのだ。コスチュームのデザインも非常にリアルである」とし、実際に体験してみて感じるのは「プロ意識」の高さだと評している。

 記事は、本気で人びとを怖がらせようとするこのようなアトラクションについて「変態だ」と思う人も少なくないとする一方で「何かと疲れやすい生活の中で刺激を求め、心の内にある苦悶やストレスを解き放ちたいと思っている人もいるのだ」とし、確かな「需要」があるとともに、サービスを提供する側もニーズを満たすべく十分に「プロ」意識を発揮しようとしていることを紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の怖すぎる「病院型ホラーハウス」、恐怖の後で感じるのは高い「プロ意識」