中国メディア・東方網は10日、日本では乳製品であるヨーグルトが食品でありながら「万能薬」として市民から非常に愛されているとする記事を掲載した。

 記事は、新型コロナウイルスの感染が日本国内で広がる中で、ヨーグルトが飛ぶように売れて一部スーパーでは品薄になる事態も発生したと紹介。普段から多くの日本人はヨーグルトを体にいい「万能薬」と考えており、体調がなんとなくすぐれない時にはヨーグルト乳酸菌飲料を摂取する習慣を持っているとし、日本におけるヨーグルトへの愛着はすでに100年近い歴史があるのだと伝えた。

 そして、日本のスーパーマーケットコンビニエンスストアには必ずと言っていいほど「ヨーグルト売り場」があり、さまざまな形態や味のヨーグルトが発売されており、無糖や低脂肪、さらには豆乳で作ったヨーグルトまで存在すると紹介している。

 そのうえで、日本では現在飲食や生活習慣を見直すことで胃腸環境の改善を図る「腸活」という言葉が流行しており、豊富な乳酸菌を含み胃腸を活発にするヨーグルトがまさに「腸活」の必須アイテムになっていると説明。腸をきれいにしてがんなどの疾病発生を予防する他に、免疫力の向上、ストレス軽減、花粉症アレルギーの緩和、ダイエット、美顔といった様々な効果が期待されているとした。

 記事は、日本の総務省のデータとして2015年に日本の家庭で年間平均1万2135円分のヨーグルトが消費され、消費が最も多かったのが50代の中年世代で、70代の高齢世代がこれに続いたと紹介。ヨーグルトへの「愛」は、中高年者の間で特に強いことが見て取れると伝えた。

 さらに、日本では乳製品メーカーが5月15日を「ヨーグルトの日」とし、各地でヨーグルトのさらなる普及をPRするイベントが催されるなど、「ヨーグルト文化」を広める取り組みも積極的に行われていることを併せて紹介している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本人が「万能薬」として愛してやまない「白い食べ物」=中国メディア