「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月~金曜11時~)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは7月10日(金)放送の加藤諦三パーソナリティー回。

【画像】弁護士の回答

 他人の不倫騒動に首を突っ込んだせいで、余計なトラブルに巻き込まれてしまったという相談。

スーパーでの密会写真を撮ったら訴えられた!?

 相談者は27歳の未婚男性。

 「職場内での不倫関係のトラブルに巻き込まれている件について相談したいんです」

 不倫関係のトラブルといっても、相談者自身が既婚女性に手を出しているという話ではない。相談者はたどたどしく説明を始める。

 「男性と女性がいまして、その男性の方には内縁の妻がいて、子どもも3人います。内縁のお嫁さんとは私自身、もともと知り合いなので、色々と連絡をもらい、不倫してるんじゃないかと言われ。で、職場内でもそういう雰囲気があったので、私もそうですけど、私以外の人も感づいてて……」

 状況がイマイチ飲み込めないのだが、要は不倫をしている男女と相談者は職場の同僚で、その男の内縁の妻とも友人関係ということだ。

 「ある日、その嫁さんから、今、男性の方が夜遅く出かけたと連絡が来て。今、尾行してると言われたんですよね。それで、尾行の現場に私も近くにいたんで行ってしまって。で、そこで写真も撮ってしまったんです」

 「写真を撮ったって、誰が撮ったわけ?」

 「私と、そのお嫁さんがです」

 内縁の妻が不倫の決定的な瞬間を押さえるため、相談者に協力を頼んだのかと思いきや、現場は24時間営業のスーパー。夜遅く、男女がスーパーに行くなんて確かにあやしいとは思うけど、不倫の証拠写真としては決め手に欠ける。それからどこに行ったのかが重要なのに、そこにも言及なし。尾行できなかったのか、別に何もなかったのか……?

 ここで、加藤諦三から変化球な質問。

 「アナタの気持ちの中に、そのお嫁さんへの好意か何かがあったわけですか?」

 「いや、一切ありません。ただ友達で、家庭の状況が複雑で、旦那の不倫を暴いて家庭内を安定させたいとのことだったので……」

 諦三さんがこう聞きたくなる気持ちも分かる。なんで夜中に、関係ない家庭の不倫騒動に首を突っ込んでるんだか。

 そんな相談者の余計な行動のせいでトラブルが起こっているのだという。

 「尾行と、写真を撮ったということに対して、(同僚の)女の方が私に対して、弁護士を雇って書類を送ると……。たぶん、訴えるとか慰謝料とかだと思うんですけど」

●不満のある人ほどデマを信じる

 この日の回答者は弁護士の野島梨恵。

 まず、相談者が尾行&撮影したことを、どうして不倫相手の女性が知ったのかを確認した。相談者が答える。

 「2回目もありまして。嫁さんがまた、旦那の男をつけてまして、その時にカラオケのお店に入ったと。私もちょうど仕事終わった時間で近くだったので、話だけ聞きに行こうとその現場に行ったところ、たまたま鉢合わせてしまって」

 内縁の妻カラオケ屋に踏み込もうとしていたようだが、相談者は不倫をしているふたりと職場の同僚なので、そこには関わりたくない。しかし、内縁の妻の話は聞けるから……と現場に行ったという。しかし、そのせいで尾行がバレてしまったのだ。余計なことをするから……。

 いちいち相談者に報告をする妻も妻だが、毎回ホイホイ行ってしまう相談者もどうかしている。

 「まあ、バレてしまって。男性の方からは何もないんですけども、なぜか女性の方から、あとをつけたとか、盗撮をしたとかの件で、弁護士を雇って書類を送ると言われている状況です」

 「でもその書類はまだ来てないんだ?」

 「まだ来てなくて。これから来るんですけども、私がやっぱり悪いのかなとかいろいろ考えまして……」

 野島梨恵からのアドバイスは、尾行をしたことが即座に違法で、損害賠償に値するとは考えられないというもの。

 「何日もずっと見張ってるってなったら、それはちょっとやめてくれってお話しになると思うけども、アナタは別に見張ってたわけでもなくて、たまたま友達に加勢を頼まれたから、ちょっと助太刀みたいに行ったわけでしょ? ……まあ、それは若干、しなくてもいいことでしたけれども」

 もうひとつ、スーパーにいる時の写真を撮ったことも、わざわざ弁護士を雇って損害賠償請求をしてくるような話ではないと説明。

 「ま、確かにそれもまた、せんでもいいことでしたけれども」

 要は、内縁の妻にバレていたと知って逆上した不倫(?)女性が、八つ当たりで相談者へ「訴えてやる!」と言った……くらいのことなのだろう。しかし相談者は、まだ心配なことがあるという。

 内縁の妻が、夫のカバンから(不倫相手からの)手紙を見つけたそうで、その件に関しても相談者が巻き込まれているというのだ。

 「不倫をしている女の方が、『普段、その手紙は私が持ってるものなんで、私の勤務中にロッカーを漁って盗りましたよね?』と私が容疑をかけられているっていう……」

 「そのことも、損害賠償の対象だみたいに言っているわけ? それでご不安になられている?」

 「そうですね、ちょっとはじめてのことだったのと……。あと、会社からは、会社で私自身、やらなくていいとこまでやってしまったので、それはもちろん処罰とかくらう感じなんですけども」

 え、相談者が処罰されるの? 職場内不倫の方が問題じゃない!? 不倫をしている男女の方が圧倒的に地位が上なのか、弁が立つのか、単に相談者が弁解できないほどのアホなのか……。

 野島梨恵は、とにかく全部ひっくるめても、弁護士費用がまかなえるほどの損害賠償が取れるような話ではないと語る。

 「今現在、来るか来ないか分からんものについて心配してもしょうがないから、それはもう来まで忘れる」「まあ、ちょっと職場の中、やりづらい雰囲気になっちゃってるかもしれないけども、人の噂も終わることは終わるんで、気にしないで仕事することだと思います」

 普通、ウワサを気にするのは不倫をしている方だと思うんだけど、どうしてここまで相談者が追い込まれてしまっているの? どんな職場なんだ……。というか、そもそも同僚男女は本当に不倫をしていたのだろうか。いろいろと説明不足でモヤモヤする相談だった。

 加藤諦三が引き取る。

 「むしろね、心理学の方から見ると、本当はアナタ自身が今、不満だよね?」

 「今……不満です、はい」

 「デマとかウワサとかっていうのはね、なんでこんなに広がっちゃうか。理由はただひとつ、不満なんです。人々が不満な時ほどデマは広がります」「とにかく仕事に満足を求める。そういう姿勢になったら自然と、わざわざつけて行って写真を撮るなんて、そんなことしないですよ」

 いらんことばかりしてしまう相談者の行動が理解出来なかったのだが、最後の諦三さんからのアドバイスですごく納得できた。

 職場でもパッとしないポジションで、おそらく恋人もおらず……。そんな時に女友達から相談を受けて、余計な正義感&やる気、そして野次馬根性を出してしまったのだろう。

 「不満のある人ほどデマに関心を持ち、デマを信じます」という締めの一言は、SNSの炎上に加担する人たちや、自粛警察にも通じている。

ねとらぼGirlSide/北村ヂン

「テレフォン人生相談」先週のハイライト。同僚の不倫騒動に巻き込まれてしまった相談者ですが……