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球磨川筑後川、飛騨川の氾濫や土砂災害など大きな被害をもたらしている「令和2年7月豪雨」。記録的な大雨になった理由と今後の見通しをまとめました。

「令和2年7月豪雨」

球磨川筑後川、飛騨川の氾濫、土砂災害など大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」。これまでに経験したことのないような大雨となり、熊本県鹿児島県福岡県佐賀県長崎県岐阜県長野県には一時、大雨特別警報が発表されました。
3日から13日17時までの雨量は高知県馬路村魚梁瀬や長野県王滝村御嶽山大分県日田市椿ケ鼻、岐阜県下呂市萩原など17にも及ぶ地点で1000ミリを超える大雨となっています。

記録的な豪雨が起こったワケ

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梅雨の末期は度々大雨に見舞われることがありますが、今回は九州から東海、長野県と広範囲で、しかも10日以上の長い期間に及んで大雨が続いています。
今回の大雨につながっている原因の一つが、梅雨前線が長期間、西日本から東日本付近に停滞していることです。これはインド洋の海面水温が平年より高いことが起因していると考えられます。インド洋では海面水温が高いため、上昇気流が起こりやすくなっており、その上昇した大気がフィリピンの東の海上では下降しやすくなっています。このため、太平洋高気圧が北側ではなく、例年より南西に張り出し、梅雨前線が北上しにくく、日本列島に停滞しやすくなっているとみられます。
もう一つが雨雲の元となる暖かく湿った空気が次々と大量に流れ込んでいることです。これは偏西風の蛇行が起因していると考えられます。日本の西側(黄海付近)で偏西風が南に蛇行し、気圧が低くなる西谷となっており、太平洋高気圧の縁をまわる湿った空気が日本列島に流れ込みやすい状況が続いているのです。

今後の見通し

このような状況はまだ続きます。14日(火)にかけても梅雨前線の活動が活発な状態が続くでしょう。九州から関東甲信にかけてバケツをひっくり返したような激しい雨が降り、局地的には滝のような非常に激しい雨が降りそうです。九州や四国、東海、北陸を中心に雨量が多くなり、さらなる大雨の恐れがあります。15日(水)にかけても太平洋側を中心に局地的に活発な雨雲がかかるでしょう。土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒して下さい。自治体から出される避難情報も確認するようにして下さい。
16日(木)は一旦大雨の峠は越えますが、今週末にかけても盛夏をもたらす太平洋高気圧の日本への張り出しは弱く、梅雨前線は日本付近に停滞しやすいでしょう。梅雨明けはもう少し先となりそうです。

今回の記録的な豪雨 理由と今後の見通し