今年7月初旬、中国で一年に一度のビッグイベントでもある大学入試が行われた。激しい受験戦争が繰り広げられている中国において、受験生を抱える家庭は家族総出で奮闘し、祈るような気持ちでこの日を迎えたに違いない。そのストレスは並大抵ではないようで「受験地獄」とも形容されることすらある。

 そうした状況から、この時期に多くの中国の親たちは「中国の受験戦争はなぜこうも大変なのか。他の国の教育制度はどうなっているのか」と考えてしまうようだ。中国メディア百度が12日付の記事で、日本、韓国、インド、そしてユダヤ人の教育の特徴を一言で紹介し、それぞれのメリットデメリットを紹介し、中国が今後真似すべき方法とはどれかを分析している。

 まず日本の教育を一言で言うと「名門校への厚い信頼」。日本の親たちは、子どもを名門校に行かせるためならあらゆる投資を惜しまない、述べている。その投資は幼稚園受験から始まっている。こうすることで、テストに慣れさせているのだ、と述べている。また日本人の学習方法は昔からノート中心と分析。学生たちにとって「いかにきれいなノートを取るかが良い成績につながる」という考え方が根強いと述べ、こうした「日本式のノート術」はマネできると考えているようだ。

 次に、韓国の教育を一言で言うと「競争社会と学習ストレス」。韓国は中国以上の学歴社会と述べ、「子どもたちの勉強へのストレスは相当大きい」と述べている。こうした教育は子どもから創造性を奪い、個性や興味の発達の妨げになると懸念し、こうした教育方針には弊害があると認めている。

 続いてはインドインドの学習は「朗読と暗記」であると述べている。インドは世界でも最も試験の難しい国としても知られている。こうした激しい競争を勝ち抜くために編み出された学習法には学ぶ価値があると述べている。

 記事は最後にユダヤ人の方法を紹介している。一言で言えば「考えさせる教育」だ。まず子どもたちに人生について考えさせ、次に将来の方向性を選ぶよう勧める方法、としている。歴史的にもユダヤ人は様々な国や地域で迫害されてきた背景もあり、子どもに生き抜くためのすべとして「考えること」を教えている。「物は奪われても知識は奪われないという考え方」が根本にあり、また子どもたちに自発的に学習させているのだ。またユダヤ人には「親こそが子どもの最高の教師」との教えもある。つまり、まずは親が子どもに勉強をする姿勢を見せなければならない、ということだろう。

 記事は最後に「結局中国はどの方法を取り入れるべきなのか」と問いかけ、結論として「どの学習方法を取り入れるかは各家庭それぞれで決められる。まずは各国の方法を参考にして、その良い点を取り入れるべき」とまとめ、中国の教育制度の良い点を強調することはなかった。記事からは中国の現状の教育制度に対する疲れや不安感が感じ取れた。もし、この記事の記者が子どものいる親であれば、また自身も中国の受験戦争を経験してきた一人であれば、そう感じるのも無理はないだろう。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)

日本、韓国、インド、ユダヤ人の教育を一言で言うとしたら? 結局どの方法をマネすべき?=中国メディア