東京女子医科大学病院が、新型コロナウイルスコロナ禍で奮闘するスタッフや看護師の給料を減らした上、夏のボーナスをカットするなどの措置を取っていたことが判明。このニュースを聞いた、同じ病院経営者の高須クリニック高須克弥院長が自身のTwitterで苦言を呈した。

 東京女子医科大学病院は新型コロナウイルスの禍中、危険を顧みず働いた看護師やスタッフに対し、「病院の経営悪化」を理由に賃金をカットしたそう。

 さらに、6月中旬には、理事長・学長・病院長の連名で「上半期賞与は支給しない」と通達があり、そこには病院が14億円の赤字になっていることが記されていた。不満を持った労働組合は再検討するよう要求したが、拒否された模様で、コロナ患者を救うために尽力したにもかかわらず、給料が減りボーナスも出ないというなんとも酷い仕打ちが取られたという。
 
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 これについて、ニュースサイト『週刊文春オンライン』(文藝春秋)は、東京女子医科大学病院がコロナ禍のさなか、新しい教育棟を建設したほか、理事長の部屋を6億円かけ改修したと報道。病院の利益を優先し、スタッフを冷遇する姿勢に嫌気が差した看護師は退職の意思を示しており、その数は400名にも上るという。病院側はこの流れを把握しているが、「補充すればいい」などと、楽観視していると報じられた。

 このニュースを聞いた高須クリニック院長で、愛知県西尾市で総合病院の経営も行う高須克弥氏は13日、自身のTwitterで「僕の経営する高須病院には院長室も理事長室もない。理事長は給与返納して皆の給与に回している」と内情を明かす。そして、「昨年なみにボーナス出すぞ。スタッフは宝。人は石垣人は城」と、人材を大事にするよう訴えた。

 高須院長のつぶやきに「さすが高須院長。人材の大事さをわかっている」「コロナで頑張っている人に報酬を与えないなんておかしい」「たとえ苦しくてもボーナスは出すべきだ。しかも6億なんて…。高須院長の病院で辞めた看護師を引き取って欲しい」などの声が上がった。

 仮に東京女子医科大学が教育棟や理事長の部屋に大金を使い、コロナ禍で必死に働いたスタッフや看護師の賃金やボーナスをカットしていたとすれば、退職者が続出するのは当然。医療従事者を大事にしない病院の姿勢が、残念でならない。

記事の引用について
高須克弥のTwitterより https://twitter.com/katsuyatakasu

高須克弥氏のツイッターより https://twitter.com/katsuyatakasu