リングフィットアドベンチャーのコントローラーでDARK SOULS IIIプレイするタルコンガSEKIRO: SHADOWS DIE TWICEクリアするなど、予想も付かないコントローラーでゲームを攻略することでおなじみのゲーム開発者Super Louis 64氏(以下、ルイス氏)が、今度はモーションコントローラーKinectを使って『スーパーマリオ64』を攻略する動画を公開した。

 マリオの三段ジャンプは実際に自分も三段ジャンプし、しゃがむときは自分もしゃがむ。ジャンプした後にしゃがめばヒップドロップマリオの移動にはジョイコンを使っているが、今回も体を張った体力勝負のゲームとなっている。

 ルイス氏は本来、Kinectパンチやキック、竜巻旋風脚の動きを実際にすることで操作するストリートファイターVを作ろうとしていたという。しかし、実際に昇竜拳を放つためにトレーニングが必要だと気がつき、いったん保留した。転んでもただでは起きないというべきか、せっかく考えたこのコントロールを『スーパーマリオ64』に流用することを思いつき、このおかしな取り組みを始めた。

 実際にジャンプする姿もTwitterアカウントに投稿された動画で確認できる。このKinect MODもすごいが、しっかりと体の動きを追跡しているKinectもすごい。ルイス氏もKinect自体はあまり好きではないというが、このジャンプコントロールは大変気に入っているようだ。YouTubeに投稿された動画では、見事に三段ジャンプを成功させている。

 実際にしゃがむことでマリオしゃがみパンチするとマリオパンチするようにされていることが動画ではわかるこのコントロールも『ストリートファイターV』をKinectで遊ぶために使えそうだ。

 そして、最後の仕上げとして3Dスティックの回転の動作を、実際に自分が回転するモーションに割り当てた。これでクッパジャイアントスイングするとき、自分も回転してやっつけることができる。Kinectで『スーパーマリオ64』を攻略する準備は完了だ。

(画像はYoutube「Super Mario 64 but you play it with Motion Controls – Controller Bending」より)

 これらのコントロールを駆使し、体を張った『スーパーマリオ64』の攻略が始まる。さまざまなコントローラーでゲームに挑戦してきたルイス氏だが、この奇妙なKinect版『スーパーマリオ64』をプレイする際、何度も自分のことを「Idiot」(バカ)と呼んでいる。とはいえ、しっかりとマリオの帽子をかぶっているあたりだいぶノリノリだ。

 なんとかヒップドロップのやり方もあみだし、キングバッタンも倒したルイス氏だが、水中面ではさらなる困難が待ち受けていた。水の中で泳ぐためにジャンプボタンを押すのだが、ジャンプボタンは本人のジャンプにキーが割り当てられている。つまり、泳ぎたいならずっとジャンプし続けることになる。

(画像はYoutube「Super Mario 64 but you play it with Motion Controls – Controller Bending」より)

 最後の挑戦はクッパだ。もともと自分が回転してクッパジャイアントスイングするために、3Dスティックの回転を自分の回転に割り当てたはずだ。だが、思った以上に過酷な挑戦だったようだ。動画では目を回しふらつきながらクッパと必死に戦っている。

 『リングフィットアドベンチャー』のコントローラーで『DARK SOULS III』を攻略していたときも大量の汗を流していたが、回転はさらにきつい。立てなくなって座り込み、「めまいがする」と体の不調まで訴えている。それでもなんとかやり遂げ、「夕食を全て失う前に」ついにクッパを倒した。

 このKinect版『スーパーマリオ64』を他人に勧めるかと言えば、絶対にNOだというルイス氏。しかし、実際にやってみるとおもしろかったとさすがのコメントを残しているKinect版『スーパーマリオ64』をプレイすれば、マリオがどれほどスーパーな男か体で理解できそうだ。

 このMOD制作には、「FAAST」というPCでKinectを使うためのプログラムが利用されている。もしあなたがゲームプログラミングに興味があり、Kinectを持っていて、そして体力にも自信があるなら、お気に入りのゲームをKinectに対応してみてはいかがだろうか。

ライター/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros