リーガ・エスパニョーラ第36節のバジャドリード戦で右足大腿四頭筋を負傷し、リーグ戦残り2試合の欠場が濃厚とされているバルセロナ所属のフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンスペイン紙『マルカ』によると、彼はこれまで筋肉系のケガを負ったことがほとんどなかったという。

 アトレティコ・マドリードに在籍していた5年間を見ると、グリーズマンが筋肉系のケガで欠場したのはわずか1試合のみ。しかも、肉離れなどの筋損傷が原因ではなく、打撃を受けて痛みが引かなかったため、大事を取っての欠場だったという。

マルカ』は、今回のグリーズマンの負傷の要因はバルセロナのトレーニングにあると分析している。アトレティコ・マドリードディエゴ・シメオネ監督の就任以降、選手のフィジカルコンディションにおける物理的な限界を徹底的に調査しており、負傷しないよう管理しているが、バルセロナのトレーニングは大きく異なるようだ。

 先日、元バルセロナで現在はゼニトに所属するブラジル人FWマルコムが「バルセロナでは40分~50分しかトレーニングしなかった」と語って話題になったが、バルセロナではここ数カ月、複数の選手からトレーニングの強度の低さに対する不満の声が出ているという。

 不満の声を上げた選手の中には、6月に右足ふくらはぎを負傷したオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングも含まれているそうだ。

筋肉系のトラブルが判明したグリーズマン [写真]=Getty Images