インド南西部の小さな村に、95年間一度も髪を切ったことがない男性が住んでいる。男性は村人たちから神のように崇められ、毎日髪を整えてもらっているそうだ。『Dkn.tv』『Oddity Central』などが伝えている。

インド南西部カルナータカ州チトラドゥルガ県モラカルムルに住む95歳のドッダパリアさん(Doddapalliah)は、これまでに一度も髪を切ったことがない。赤茶色の髪は普段、きれいに巻き上げられているが、その長さは約7.3メートル(24フィート)にもなる。

ドッダパリアさんは「自分は特別な使命を持った神聖な人間で、髪を切ることは神聖な立場を喪失してしまうことにつながる」と信じているそうで、今後も髪を切る予定はないという。一方で村人たちはドッダパリアさんを“神”として崇め、誰もが競ってその髪に触れようとする。また少しでもその恩恵にあずかろうと、わざわざ遠くからドッダパリアさんを訪ねてくる人もいるようだ。

そんなドッダパリアさんも95歳と高齢で足元がおぼつかず、長くて重い髪を手入れすることが難しい。そのため髪をほどいてグルグルと巻き上げるのは村人たちの日課となっており、その様子を捉えた動画が今月初旬、SNSに投稿されて話題となった。

動画では、ドッダパリアさんの髪はまるで乾いた木の根っこのようで、長いこと洗われていないのか固まっている。また髪を巻くのは数人がかりで、髪が地面につかないよう慎重に行われている。そして全ての髪が巻き上がると、最後は白い布を巻いてしっかりと固定する。こうして仕上がったドッダパリアさんの頭は顔の2倍はあり、それを支えるのも一苦労のようだ。

『Dkn.tv』のインタビューで村人たちは「ドッダパリアさんと接することで神の祝福を受けることができる。彼をケアすることは私たちの喜びだ」と語っており、ドッダパリアさんを拝みに毎日やってくる人も少なくないという。

画像は『It’s Gone Viral 2020年7月8日付Facebook「Villagers treat this man as a God because he hasn’t cut his hair for over 95 years」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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