米フロリダ州のマイアミ動物園で暮らすオスのローランドゴリラ“シャンゴ(Shango、31)” が微熱を出し、新型コロナウイルスの検査を受けたことが同動物園のSNSで報告された。シャンゴは仲間のオスとけんかになり深い傷を負っていたことから、治療や健康診断も兼ねた検査となった。『CBS Miami』などが伝えた。

銀色の毛を背中に生やした“シルバーバック”で、体重が196キロ超(433ポンド)もある“シャンゴ”が今月8日、動物病院で傷の治療や新型コロナウイルスの検査を受けた。シャンゴは仲間のオスで26歳の“バーニー(Barney)”とけんかをし、腕をかばうような素振りを見せていたためスタッフが「治療が必要」と判断した。

マイアミ動物園によると、ゴリラがけんかで重傷を負うことは滅多にないそうだが、バーニーに噛まれたシャンゴの腕の傷口はパックリ開き、かなり深い傷が数か所あったという。獣医らは麻酔で眠っているシャンゴの傷口をキレイに消毒し、骨に異常がないかを確認するためレントゲン検査を行った。またこれを機会に、腹部の超音波検査、気管支鏡検査、歯のクリーニングを行い、微熱があったシャンゴには新型コロナウイルスの検査も行われた。

スタッフは検査後、「全ての検査において異常は見られず、シャンゴは麻酔から覚めて順調に回復しています。新型コロナウイルスの検査も陰性でした」と明かした。

シャンゴとバーニーはカリフォルニア州サンフランシスコ動物園で産まれ、2017年5月に同動物園へ移動しゴリラの居住地に一緒に暮らしていた。スタッフは「2頭を一緒にするかどうかはまだ決めていません。シャンゴの傷が癒えるのを待ち、2頭の行動をよく評価したうえで判断する予定です」と話している。

画像は『Zoo Miami 2020年7月11日付Instagram「GORILLA TREATED FOR BITE WOUNDS AND RECEIVES COVID-19 TESTS⠀」(Photo Credit: @ronmagillconservation)』『Ron Magill 2020年7月11日付Instagram「“Shango,” Zoo Miami’s 433 pound silverback gorilla, was immobilized on Wednesday」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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