今年3月、本田圭佑から驚きのツイッターでフォローされて注目の的に
ブラジル1部ボタフォゴに所属する元日本代表MF本田圭佑は、かつて名門ACミランの「10番」を背負った実力もさることながら、ツイッターのフォロワー数107万超、インスタグラムのフォロワー82万人、YouTubeチャンネル登録者数20万人を誇り、自らの意見を積極的に発信しているサッカー界随一のインフルエンサーだ。
サッカー界のみならず、タレント、ミュージシャン、実業家、政治家など様々な業界の著名人と幅広い交友関係を持つことでも知られるが、福岡・博多を拠点とするアイドルグループ「HKT48」の坂本愛玲菜さんは今年3月末、本田がツイッターでフォローする1478人に仲間入りすることになった。世界を舞台に活躍するビッグネームからの突然のフォロー。人生でサッカー観戦は一度だけだった坂本さんにとって、本田との“接点”がサッカーに対する印象にどのような影響をもたらしたのか。
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――今年3月、日本サッカー界を牽引する本田選手からツイッターでフォローされた画像を載せたツイートが話題を呼びました。「ええええええ!?!?!」というひと言からも坂本さんの驚きが見て取れますが、やはり反響は大きかったですか?
「朝起きて携帯を開いたらフォローの通知が来ていて、まずそれにびっくりしました。ツイッターのフォロワー数が2万8000人前後から3万人以上に、インスタグラムのフォロワー数も800人くらい増えて、ニュースを見た友人からもたくさん連絡をもらったので、とにかく反響の大きさを肌で感じました」
――本田選手のことは以前からご存知でしたか?
「実は、アスリートの方の名言とか思考を知るのが好きで、本田選手のインタビュー動画をよく見ていたり、ツイッターもフォローさせて頂いてました。本田選手が発信する言葉に共感したら『いいね!』もしていたとはいえ、私からしたら雲の上の存在。誰もが知っていて、世界的に影響力を持っている選手なので、ある日いきなりポンとフォローされて本当に驚きました」
――著名人同士のSNS上での交流も日常的な時代になりましたが、“衝撃度”は坂本さんの中で過去一番に相当するレベルですか?
「はい。まず、『なんでだろう?』って(笑)。アイドルとアスリートの方はそこまで接点がないので、どういう経緯で目に留まって、フォローしてくださったのかなと気になりました」
――その「なぜ?」は、自分の中でどんな答えに至りましたか?
「たくさん考えたんですけど……、フォローして頂いた時期にHKT48が期間限定で配信限定公演(3/25~31に『HKT48 LIVE!! ON DEMAND』『HKT48公式YouTubeチャンネル』『LINE LIVE』で配信)を行っていたんです。もしかしたらそのコンテンツを見て、フォローしてくださったのかなと、自分の中では行き着きました(笑)」
「本田選手は勝負どころで確実に決めてくれる印象」
――本田選手のプレーの印象があれば教えてください。
「シュートを決めている場面をテレビで見たことはあります。プレーの特長とかゴールまでの流れまではあまり詳しくは分からないんですけど(苦笑)、勝負どころで確実に決めてくれる印象です。フリーキックとか、カッコいいなと思います」
――本田選手は大きな目標を公言し、発破をかけて自分を奮い立たせるキャラクターでも知られています。坂本さんはプレッシャーに強いタイプですか?
「自分ではポジティブな性格だと思っていて、緊張はするけど、プレッシャーはそこまで感じないです。ただ、ポジティブな分、逆に言うと心配性な一面もあって、その不安な要素をどうやって消そうかと試行錯誤します。ポジティブさとネガティブさ、両方を持ち合わせている自分をプラスに捉え始めるようになってから、前向きになれたというか、本番に強くなった気がします。“人に見て頂く”という意味ではアイドルも同じなので、本田選手のモチベーションの持ち方も参考にしています」
――これまでサッカーそのものにはどんなイメージを持っていましたか?
「正直、すごく詳しいというわけではなくて。でも、父親がサッカー好きで、試合中継があればテレビをつけていたので、一緒に観ながら『これがオフサイドだよ』とか、少しずつルールを教えてもらっていました。あと、従兄弟が以前サッカーをやっていたんです。最終的に入団には至らなかったけど、大分のプロチーム(大分トリニータ)に声をかけて頂いたこともあったらしくて。家に遊びに行った時に選手のビデオを見てプレーの研究をしていたり、海外遠征に行くのを間近で見ていたので、サッカーに興味はありました。私にとってのサッカーのバイブルは父親と従兄弟ですね(笑)」
――これまでスタジアムでサッカーを観戦したことは?
「現地に行ってみたいと思いつつ、プライベートでサッカー観戦はまだないんです。数年前にお仕事でアビスパ福岡の試合を一度だけスタジアムで見たことがあります」
――HKT48は2019年11月、J2リーグ第39節東京ヴェルディ戦のスペシャルゲストとしてレベルファイブスタジアムに応援来場し、ミニライブでアビスパ福岡の選手に熱いパワーを送りました。
「その日、試合観戦はできなかったんですけど、ライブパフォーマンスをさせて頂いた時にピッチの広さに圧倒されました。自分の背後にもお客さんがいて、360度見られている状況というのは普段ステージで歌って踊る感覚とは違ったし、テレビで観るのと実際にピッチに立って感じる広さはまったく別物で。こんなに大きな場所で試合をしているんだと、プロサッカー選手の凄さを改めて感じました」
――HKT48では4期生の豊永阿紀さんがアビスパ福岡のアンバサダーを務めていますね。
「2人でサッカーの話をする機会自体は多くはないですけど、阿紀ちゃんがアンバサダーとして活動している様子をSNSとかで見て、本当に凄いなと感じていました。後輩ですけどたくさんの刺激をもらっていて、私もそういうお仕事をしてみたいなと思います」
――本田選手からのフォローは、サッカーをもう少し見てみようかなというきっかけになりましたか?
「間違いなく! ニュースにして頂いて、本田選手について調べてみたり、サッカーをもっと知りたいとこれまで以上に興味が湧いています」
――ちなみに、海外を含めて他に知っている選手はいますか?
「(リオネル・)メッシ選手です。なんとなくイメージがある程度ですが、父親からバルセロナは強いよと聞いたので。従兄弟が好きな選手も少しだけ知識があります。あと、個人的に長友(佑都)選手と誕生日が同じ(9月12日)で勝手に親近感が湧いて、試合に出ていると、『あっ、長友選手だ!』と見たりします(笑)」
――自分でもサッカーをやってみたいと思うことは?
「小学校の時以外だと、HKT48に入ってテレビ番組でアビスパ福岡の選手の皆さんと一緒にサッカーをさせて頂いたことがあります。企画の一環でフリーキックをやったんですが、プレーするのも楽しいなと思いました。高校時代は50メートル走でタイムが8秒台だったし、運動神経も良いほうだと思いますけど、センスには自信がないです(苦笑)」
――今後サッカーでどんなお仕事に挑戦してみたいですか?
「試合中継のレポーターなど、伝えるお仕事にも挑戦してみたいと思います」
――将来的に、本田選手との共演が実現したら話題になりそうです。
「いつかお会いする機会を頂けるなら、本田選手の人生論を聞いてみたいです!」
※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)
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