映画『おらおらでひとりいぐも』の主題歌をハナレグミが手掛けることが発表された。

若竹千佐子が63歳で『第54回文藝賞』『第158回芥川龍之介賞』を受賞したデビュー小説『おらおらでひとりいぐも』をもとにした同作。1人暮らしをする75歳の「桃子さん」が、図書館の本を読み漁るうちに約46億年の歴史に関するノートを制作し、万事に問いを立ててその意味を探求するようになる姿や、「桃子さん」の孤独な生活が現在と過去を行き来して賑やかな毎日に変わっていく様などが描かれる。今秋公開予定。

2人の子供を育て上げた後、夫に先立たれた主人公・75歳の桃子さん役に田中裕子、昭和時代の22歳から34歳までの桃子さん役に蒼井優がキャスティング。そのほか東出昌大、濱田岳、青木崇高宮藤官九郎らがキャストに名を連ねている。脚本と監督は『南極料理人』『横道世之介』の沖田修一。

主題歌はハナレグミの“賑やかな日々”。ハナレグミにとって約4年ぶりの映画主題歌となる。作詞は沖田修一監督によるもので、作曲・編曲は鈴木正人。『おらおらでひとりいぐも』のオフィシャルサイトでは歌詞の一部が公開されている。

■沖田修一監督のコメント
歌詞をちゃんと書いたのは、初めてです。短い言葉の中に、映画への思いを詰めなくてはいけなかったので、難しかったです。以前から好きだった鈴木さんや、ハナレグミさんと一緒に、この映画の主題歌を作れることは、なんて贅沢なことなんだろうと思います。ずっと聞いていたいような、軽やかで、品があって、まるで桃子さんの日常みたいで、とても気にいっています。

ハナレグミのコメント
この時期何もできず
部屋に引きこもっていたところに一筋の光明!
にこやかな歌詞と美しいメロディーが届き、そしてその一曲を最高のミュージシャンと奏でられたことがとても幸せでした。
我が家の母の謎な腰振りダンスは言葉以上の「だいじょぶだ」を僕に与えてくれます。
その背中にカーディガンを掛ける気持ちで歌いました。