中国は悠久の歴史を持ち、世界4大文明の1つに数えられる黄河文明の発祥の地であるが、中華人民共和国1949年10月1日に成立した国であり、2019年に建国70周年を迎えたばかりだ。

 中国メディアの今日頭条は12日、日本の教科書では中国について「70年の歴史しかない」という記述があると主張し、その主張には納得がいかないと論じる記事を掲載した。

 記事はまず、「中国には黄河文明にまでさかのぼれば5000年以上の歴史がある」と紹介。しかし、日本の歴史の教科書では「中国は70年ほどの歴史しかなく、逆に日本には2000年もの歴史がある」という記述があるらしいと伝えた。記事では「日本の歴史の教科書」と主張しているが、どの教科書に、どのような記述があるかについては具体的に言及していないため真偽は不明だ。

 続けて、日本で「中国は70年ほどの歴史しかない」と主張しているのは、中華人民共和国とその前の中華民国、さらに前の清王朝はすべて「別の国」と考えていて、中華人民共和国については1949年の建国から数えるのが正しいと考えているためだと指摘。だが、この考え方は中国人からすれば納得できるものではなく、中華民族の歴史は5000年を超えていることから「中国は70年ほどの歴史しかない」という主張は到底受け入れられるものではないと論じた。

 歴史の教科書に記述があったとしても、それは中国が悠久の歴史を持つことを否定するものではない。いずれにせよ、中国人が自国の歴史に対して強い誇りを抱いていることは良く伝わってきた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本が「中国は70年ほどの歴史しかない」と言っている? 納得できないぞ! =中国報道