コロナ禍でも働く配達員に感謝の意を示すため、支払いとチップを兼ねたゲームを考えた若者たちが話題になっている。予想外の金額を手にした配達員は喜びのあまり思わず涙してしまったという。『Mirror』『Metro』などが伝えている。

外出自粛の影響によりデリバリーで食事を注文する機会が大幅に増えており、配達員は感染リスクと向き合いながらも仕事を続けている。そんな彼らに感謝の気持ちを込めて、ある若者たちが支払いとチップを兼ねたゲームを配達員に仕掛け、その一部始終が動画に収められた。

動画では、配達員がピザを持って到着すると「面白い方法で支払いをするので、キッチンまで来てください」と言われ、キッチンまで誘導される。配達員の男性は名前を聞かれて「ボブ」と答えた。12個のコップが逆さまに並んだキッチンカウンターの前に立つと、女性が「12個のコップのうち、6個選んで中を確認してください。中に入っているものは全てあなたの物です」と説明し、ボブさんはゲームをスタートした。

ボブさんが最初に選んだコップの中には20ドル札(約2100円)が入っていた。ボブさんは続けて4個目のコップまで開けると、そこには1ドル札(約105円)や5ドル札(約530円)があった。

5個目のコップをボブさんが選んでいる時、若者の一人が「どこかにもっと大きな金額があるよ。今持っているものよりもずっと高いものさ」とボブさんに伝えた。慎重に5個目のコップに手をやると、なんとそこには100ドル札(約1万600円)が入っていたのだ。

予想外の金額にボブさんは目を見張り、興奮して「君たちこれは本気かい?」と尋ねると「もちろんあなたの物よ」と若者たちは答えている。ボブさんは下を向いて手元の現金を数え始めると目に涙を浮かべ、手を振って無言で玄関へ向かった。感動のあまり言葉が出なかったようだ。

玄関でボブさんは言葉に詰まりながらもお礼を言い、ハグをして外に出ようとした。すると若者の一人が「ちょっと待って」とキッチンへ走り、残りのコップを全て開けると残っていた全ての現金83ドル(約8800円)をさらにボブさんに手渡したという。11年間配達員として働いてきたボブさんは「こんなことは初めてだ。本当に素晴らしいよ。ありがとう」と涙ながらに再び感謝を伝えた。

この動画はフェイスブックに投稿され、7月15日時点で163万件超の「いいね!」が付き、60万件以上もシェアされた。7万件以上のコメントには「感動して泣いてしまった」「素敵過ぎる瞬間だわ」といった声が溢れている。

画像は『It’s Gone Viral 2020年7月9日付「Domino’s Delivery Driver Is Requested To Play A Game By Customers And Is Left In Tears」(Credit: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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