NTTテクノクロスとNTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は7月14日、NTTテクノクロスが提供するRPA統制ソリューション「ACTCenter Secure Automation(ACTCenter SA)」と、NTT-ATが提供するRPAツール「WinActor」の技術連携により、ACTCenter SAから引き渡されたパスワードなどの高い機密性が求められる認証情報を、WinActorがセキュアに受け取り、操作対象システムへのログインを伴う業務の自動化へ容易に利用できる仕組みを確立したと発表した。
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NTTテクノクロスのACTCenter SAは、同社の特権ID管理製品「ACTCenter PIM」と組み合わせ、RPAツールを含むさまざまなツールへ認証情報(ログインする際のパスワードなど)を引き渡すことが可能。また、ワークフローの承認に基づきツールを実行するなど、厳密なガバナンスが求められる業務に適用できる。
一方、RPAツールでは、引き渡された認証情報の管理や、認証情報を利用した操作対象システムへのログインには、シナリオ内で一連の処理をセキュアに実現する必要があり、従来はシナリオ作成者に一定のスキルが必要だった。
こうした状況を踏まえて今回、ACTCenter SAから、WinActorのシナリオ実行時に認証情報を暗号化して引き渡し、シナリオ内で復号化する機能を安全・容易に利用できる仕組みを、NTTテクノクロスとNTT-ATの共同検証で確立した。これにより、認証情報の管理や厳格なガバナンスが求められる、エンタープライズでの内部統制の評価対象業務やIT運用業務などへWinActorを容易に活用できるようになる。
今後、NTTテクノクロスとNTT-ATは、8月のACTCenter SAの次期バージョンのリリースにあわせ、今回の仕組みを利用するためのWinActor向け専用ライブラリーやサンプルシナリオの無償提供を開始する。また、WinActorの管理機能を活用しているユーザーに対しても、WinActorをより安全に利用できるよう、内部統制の評価対象業務やIT運用業務へのWinActorの有効活用を進めていく。
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