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2020年秋に、KAAT神奈川芸術劇場プロデュースで音楽劇『銀河鉄道の夜 2020』の上演が決定した。本作は、宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」を題材に、1995年に青山劇場開館10周年記念事業として上演された作品。四半世紀の時を経て、今回はKAAT神奈川芸術劇場10周年のキックオフ作品としてピックアップされた。

KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督である白井は、同作に演出家として再び向き合いたいと願い続けており、25年ぶりに再生したいという願いから今回のプロダクションをスタート。その想いのもと、上演台本に能祖將夫、音楽監督にヴァイオリニストでもある中西俊博、作詞・作曲にシンガーソングライターさねよしいさ子、舞台美術に演劇実験室「天井桟敷」の美術監督として後期寺山修司全作品の舞台装置・機械・衣装・メイクなどを担当した小竹信節と、初演当時白井と同じ30~40代の若手だったクリエイティブスタッフが再集結する。

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孤独な少年ジョバンニ役は木村達成、ジョバンニと一緒に銀河鉄道の旅をするジョバンニの幼馴染カムパネルラ役は劇団EXILEの佐藤寛太、ジョバンニの学友ザネリ・青年は宮崎秋人、男(ケンジ)役は岡田義徳が決定。アメユキ役は初演・再演でも同役を演じたさねよしが作曲・作曲と兼ねる。

このほか、明星真由美、有川マコト、伊達暁、飯森沙百合、伊藤壮太郎、黒田勇、西山友貴、 山口将太朗が出演。

【あらすじ】
「お父さんからラッコの上着がくるよ」
少年ジョバンニは今日もクラスメートのザネリにからかわれていた。遠い外国の海に漁に出たまま戻ってこない父に、ラッコの密猟をして逮捕されたという悪い噂が立っていたのだ。
今日は星祭りの夜、耐えられなくなったジョバンニは町外れの丘に登り、一人星空を見つめる。すると汽車の音が聞こえ、気がつけば客車の中、目の前には親友のカムパネルラもいて。
銀河のほとりを走るその汽車は、実は死者の魂を天上へと運ぶ汽車であった。途中で乗り降りする奇妙な人々。
二人は「ほんとうの幸い」を探して、どこまでもどこまでも一緒に進んで行こうと決意するのだが・・・。

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 音楽劇『銀河鉄道の夜 2020』は、9月20日(日)から10月4日(日)まで上演予定。

チケットは、8月22日(土)よりKame(かながわメンバーズ)で先行発売ののち、8月29日(土)より一般発売開始。

コメント紹介

◆白井晃(演出)
1995年8月に、今は閉鎖されてしまった東京・青山劇場の開館10周年の記念事業として、宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』は音楽劇として創作されました。音楽と空間をダイナミックに使った作品は、たくさんの人々の記憶に残り、私にとっても大切な作品として身体の中に生き続けてきました。そして、自身が芸術監督を務めるKAAT神奈川芸術劇場で、25年ぶりに再生したいという願いから、今回のプロダクションはスタートしました。奇しくも、KAATは開館から10年目を迎えます。ところが、今年に入って世界を襲ったウィルス感染禍により、作品の上演も危ぶまれる事態となりました。しかし、劇場の火を再び灯したいという切なる思いから、演出を再考して新しい形で2020年版を上演することにいたしました。 宮沢賢治が灯した幻燈が、私たちの演劇の行き先を示す希望の光となることを願って創作は始まります。どうか、その灯を見届けていただけたらと思います。

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