新型コロナウイルスの接触歴等不明者数・増加比が高まっていることなど受け、東京都は15日午後、現在の感染状況を4段階のなかでもっとも深刻な「感染が拡大していると思われる」に引き上げた。

 午後5時からの緊急記者会見で、小池都知事は積極的な検査の拡充、地域の実情を踏まえたピンポイントの対策、年齢層・業態に応じたきめ細かい対応を図るとし、都民、事業者に対しては「感染拡大警報を発すべき状況」として、改めて警戒を呼び掛けた。
 

 会見に先立ち専門家を交えて開催された会議では、7つのモニタリング項目のうち、「救急医療の東京ルールの適用件数」「重症患者数」を除いた5項目について前週よりも数値が上昇していることが報告された。

 このうち新規陽性者数に関して、会議では「新規陽性者数は先週の約1.5倍に増加し、緊急事態宣言下での最大値に達している」「地域別に見ると、新宿区中野区世田谷区、港区、豊島区ほか、隣接する板橋区杉並区練馬区渋谷区にも広がっている。60代以上の新規陽性者はほぼ都内全域で発生している」「介護老人保健施設、デイケア施設、幼稚園保育園等での感染が見られており、施設内における感染防止対策の徹底が必要である」などと分析。

 また、新規陽性者における接触歴等不明者数・増加比に関しても、「接触歴等不明者数は7日間平均で77名を超え先週の2倍となった」「7月13日時点の新規陽性者における接触歴等不明者の増加比は約200%と加速しており、4週間継続すると接触歴等不明の新規陽性者が約16倍(約1200人/日)程度発生する。さらに4週継続すると接触歴等不明の新規陽性者数は、現在の約256倍になる」と指摘している。

 こうした状況を踏まえ、感染状況については「第一波とは年齢層や重症度等の感染者の特徴に相違がある」としつつも、「感染が拡大していると思われる」と総括。また、医療提供体制についても、「重症患者が未だ増加していないことから、判定を先週と同じ段階に留めた」とした上で、「体制強化が必要であると思われる」と総括した。(ANNニュース
 
「感染拡大警報を発すべき状況」緊急会見で小池都知事