日本は中国に次ぐ世界第3位の経済大国だが、一人当たりのGDPでは約4万ドルと中国の約4倍となっており、単純計算すれば「日本人は中国人よりも4倍も収入がある」裕福な国ということになる。しかし中国人から見ると、日本人は「裕福には見えない」そうだ。中国メディアの百家号は2日、「日本が裕福だというのは錯覚なのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人の消費欲からは裕福さが伝わらず、訪中日本人は、訪日中国人のような「爆買い」をすることがないので、「実はそんなに貧しいのか」と不思議がられていると紹介、その理由を分析した。

 その1つの理由が「爆買いをするような富裕層が多くないこと」。中国の富裕層の人口は米国を超えて世界一であり、1億人を超える富裕層がいると言われるが、日本は人口が少ないので富裕層の絶対数が少ないのだと分析した。

 2つ目は、日本人の「節約志向」だ。日本人はお金の使い方が非常に慎重で、バブル経済の崩壊後は節約志向に拍車がかかったと紹介。お金は使うよりもため込むほうが得意で、これは中国の若者も学ぶべきだと日本人の金銭感覚を称賛している。

 3つ目は日本の製造業の「技術力の高さ」。科学技術が発展した日本には製造業の分野でもブランド力があるが、中国には日本人が爆買いしたいと思うような商品がないため、せいぜい記念品を購入する程度で爆買いとはならないのだと分析した。

 結局のところ、日本には中国人にとって爆買いしたくなるような魅力的な商品があふれているが、中国には日本人旅行者が買いたいと思うようなものが見当たらないというのが主な理由ではないだろうか。それだけ日本の製品の質や技術が優れているということであろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

なぜ日本人は中国で爆買いしないのか「裕福じゃないのか、それとも魅力がないのか」=中国