「猫の街」とも呼ばれる広島県尾道市

市のシンボルともいえる千光寺公園と市街地を結ぶ「千光寺山ロープウェイ」の山頂駅で撮影された1匹の猫が、ツイッターで話題となっている。

ぴったり収まってる(画像は千光寺山ロープウェイ公式ツイッター提供)
ぴったり収まってる(画像は千光寺山ロープウェイ公式ツイッター提供)

「ご自由にお取りください」

と貼られたカゴに、すっぽり入ってしまっている猫ちゃん。

カゴのPOPに猫のイラストが描かれていることもあり、この猫ちゃんを自由に連れて帰っていいようにしか見えない構図である。

これは千光寺山ロープウェイの公式ツイッター2020年7月13日に投稿された写真。この絶妙すぎる一枚に、ツイッターでは、

「猫、貰えるんですか?」
「猫様、、、お持ち帰りしてもいいの?」
「ねこ様、そこに居たら本当にお持ち帰りされちゃうよw」

と可愛すぎる猫ちゃんをお持ち帰りしたい人が続出していた。

この猫ちゃんは、いったいどこの子なのだろうか。Jタウンネットは、千光寺山ロープウェイを取材した。

パンフレットを散らかした「前科」あり

千光寺山ロープウェイアカウントを遡っていくと、7日にこんな投稿が。

どうやらこの猫ちゃん、雨宿りのために山頂駅に来ているようで、以前からこの机がお気に入りらしい。

しかし、パンフレットを散らかしてしまう......という前科(?)があり、猫が入るための「雨やどり中」の箱が設置されたようだ。この箱は、話題になった冒頭の写真にも映っている。

ツイッターの投稿を追っていくと、この山頂駅では雨宿り用の箱に入ってほしい職員と、台の上がお気に入りでなかなか入ってくれない猫ちゃんとで攻防戦が繰り広げられている様子だ。非常に興味深い...。

Jタウンネットが15日、千光寺山ロープウェイツイッター担当者に話を聞くと、話題の猫ちゃんが山頂駅に来るようになったのは6日から。

「その日は雨が降っていて、雨やどりのために来たみたいでした。今回も乗っていた『ご自由にお取りください』とパンフレットが置いてある机や、除菌用アルコールが置いてある台などがお気に入りのようです」

パンフレットなどを保護するために設置された「雨やどり中」ボックスについては

「なかなか入ってくれない日もあるので、うまく誘導したりしてます。箱の環境についてもツイッターアドバイスいただいたりしたので、中に敷いている新聞を取り替えたり、試行錯誤していい環境にしていきたいと思っているところです」

としていた。

すっかり「看板猫」に
お手製ボックスで眠っている日も...(画像は千光寺山ロープウェイ公式ツイッター提供)
お手製ボックスで眠っている日も...(画像は千光寺山ロープウェイ公式ツイッター提供)

そもそもこの猫ちゃん、山頂駅から歩いてすぐの展望台で以前から見かけられていたそう。雨が降っていない日は姿を見せたり見せなかったりと気まぐれだという。

この猫ちゃんを駅員さんたちはどう思っているのだろうか。聞いてみた。

「元々、尾道は猫の町なので猫を邪険に扱う人はいません。うちで飼っている猫ではないので名前とかはなくて、みんなで『ねこ』って呼んでるんですが、遊びに来たら、今日も来たんだね、というような感じで見守ってます。名前もいつかつくかもしれませんね」

とのこと。ただし、職員らも常に外の猫ちゃんの様子を見ていられるわけではない。

そのため、今回のように気がついたらパンフレットの上に乗ってしまっていたりすることもあるそう。

「改札の中に入って、奥の方に行ってしまったりすると危ないので、そういうところも気をつけています」

今回ツイッターで話題となったことについては「駅の係員みんなでびっくりしました」としており、

「話題になって以降、ロープウェイのお客様からも『あ、この猫ちゃんツイッターで見たよ』とお声かけいただくこともあります」

と、早くも看板猫になっているようだった。

ぴったり収まってる(画像は千光寺山ロープウェイ公式ツイッター提供)