中国のポータルサイト・百度に15日、「日本人は温和で礼儀正しいように見えるのに、どうして学校のいじめ問題がこんなに深刻なのか」とする記事が掲載された。

 記事は、多くの人が日本人に対して「礼儀が正しく、他人と衝突することが少ない」というイメージを持っていると紹介する一方で、「罪悪はひそかに学校内に蔓延して」おり、一見温和そうに思える日本の生徒が、クラスメイトをいじめるケースが後を絶たないのだと伝えた。

 そのうえで、日本において校内いじめが深刻化する理由として3つの点を挙げて解説している。まず1点めは、日本人の性格についてだ。日本人は強いものを仰ぎ付き従う傾向が強く、強い力を持った品行の劣悪な子どもに「子分」を集まり、この集団がしばしば弱い子どもをいじめの対象とするようになるとした。

 2点めは、学校の対応のまずさを挙げている。自分の学校でいじめが発覚すれば、学校の名誉や信用に著しい悪影響を及ぼすため、日本の学校はいじめの事実を隠す傾向にあるほか、問題に関わっていた教員に対する扱いも甘いと伝えている。

 そして3点めは、日本の社会全体が冷淡であるとした。記事は、日本人が「やられる方にも原因がある」という「被害者有罪論」という考え方を往々にして持っており、被害者の立場が一層厳しいものになってしまうと説明。いじめ被害を受けた子どもが教員に相談しても、教員から「お前がいじめられるのは、お前が弱いからだ」という態度で扱われることがあるとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

温和で礼儀正しいと言われる日本で、なぜ「いじめ」が横行するのか=中国メディア