中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人が見た日本人の姿は「友好的」と「冷淡」という両極端に分かれていると伝えつつ、「果たしてどちらが真実の日本人の姿なのか」と問いかける記事を掲載した。

 新型コロナウイルスパンデミック前、日本を訪れる中国人旅行客は右肩上がりで増加し続けていたが、彼らの日本人に対する見方は「全く異なる2つのイメージに分かれている」と指摘。たとえば「日本人はとても友好的で親切だった。地下鉄の駅で迷っていた際、丁寧に行き方を説明してくれただけでなく、目的地まで一緒に連れていってくれた」と、見知らぬ日本人から期待以上の親切を受けて感動したという中国人がいることを紹介した。

 その一方で、「日本人は非常に冷淡だ。日本で働いて3年になるが、本当に心を開ける友達はできない」、「日本人は『時間があったら家に遊びに来なよ』と言うものの、一度も家に招待されたことはない」と不満を述る中国人もいると紹介。日本人は表面上は親しげに接するものの、一向に相手との距離が縮まらないと寂しく感じる中国人は少なくないと伝えた。

 こうした違いゆえに、中国人からすると「果たして日本人の本当の姿は有効的なのか、それとも冷淡なのか」、戸惑いを覚えると主張。しかし、記事は「どちらも日本人の本質である」と独自の見解を示し、日本人の友好的で親切な態度は「見知らぬ人が助けを必要としていれば日本人は進んで手を差し伸べる」とし、中国人観光客の多くが日本人の親切に感動するのはこのためだと指摘。

 同時に、日本人の本質的な部分は冷淡でもあり、「自分に影響がないことには関心を向けない人が多く、自分が困難な時ですら家族や友人に助けを求めようとしないのも日本人」と、別の一面もあることを説明。中国人と日本人では人間関係の距離感が大きく違っているのだと論じた。

 中国人は血のつながりや友人関係を非常に重視し、絆ゆえに互いに積極的に干渉するが、逆に見知らぬ人には非常に冷たく、何があっても意に介さない傾向がある。こうした中国人の気質からすると、日本人の気質は理解し難く、親しい関係性を築くのが難しいと感じるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人は「友好的」で同時に「冷淡」・・・どちらも日本人の本質だ=中国報道