新しい911ターボ
ポルシェは、新しい911ターボのクーペとカブリオレを発表した。
450psカレラ4S、および今年初めに発売された650psを発揮するターボSの、ギャップを埋めるモデルとなる。
ツインターボチャージャー付き3.7L直列6気筒を搭載し、580psと76.5kg-mのトルクと、0-97km/h加速2.8秒、最高速度320km/hを達成する。
991および992世代の911ターボより、出力が40psと5.1kg-m高くなる。
911ターボは、WLTPサイクルで燃費9.6~10.0km/Lおよび、CO2排出量271〜284g/kmを達成する。
ハイパワーモデルと同様、8速PDKギアボックスを介して、四輪すべてに動力が送られる。
また、ポルシェのトラクションマネジメントアクティブ四輪駆動システムは、以前のシステムよりも多くのトルクをフロントアクスルに送ることが可能となる。
ターボには可変ジオメトリ・ターボチャージャーが備わり、電子制御バルブを使用して、エンジンの速度と負荷に合わせてブーストレベルを調整する。
対称的に取り付けられたターボチャージャーのコンプレッサーとタービンホイールは、反対の方向に回転し、新しい給気冷却システムとピエゾ燃料インジェクタとともに、エンジンをより自由に回転させ、スロットル応答を向上させる。
スタイリング
よりパワフルな兄弟モデルと同様、幅広リアアーチに大きなエアインテークと、際立った可変リアスポイラーを備えている。
Sバージョンのツインパイプとは異なる、4本のスクエアエグゾーストパイプが採用されている。
フロントエンドには、電子制御のクーリングフラップと標準の911よりも大きなフロントスポイラーを備えている。
ステアリング精度の向上のため、先代ターボモデルに比べて、トレッドがフロントで42mm、リアで10mmそれぞれ広くなっており、停止性能向上のため、フロントブレーキディスクが28mm大きくなっている。
ターボには、ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)が標準装備されており、レスポンスと快適性をバランスよく提供すると言われている。
オプションのPASM スポーツシステムは、俊敏性を高めるため、サスペンションが強化され、車高が10mm下げられている。
オプションのアップグレードには、油圧式アクティブ・アンチロール・スタビライザーと、フロントアクスルに10ピストンキャリパーを備えた、セラミックブレーキのセットがある。
販売価格は1800万円から
軽量バケットシート・パッケージは、フロントに軽量のバケットシートを使用し、リアシートを取り外し、断熱材を減らすことで、ターボの縁石重量を30kg削減する。
スポーツデザイン・パッケージは、特別なリアライトデザインと、ブラックカーボントリムを採用する。
インテリアは、911ラインナップ・モデルと同様、10.9インチの中央インフォテインメントスクリーンと、ポルシェの「アドバンストコックピット」デジタルディスプレイが特徴となっている。
追加の標準装備には、14方向に調整可能なスポーツシート、ギアシフトパドル付きスポーツステアリングホイール、BOSEサラウンド・サウンドシステムなどがある。
911ターボの日本価格は、クーペで2443万円から、コンバーチブルで2731万円からとなっている。8速PDK/右ハンドルのみの設定となる。
992世代の911ラインナップには、最近発表されたMTバージョン、911タルガ、および今年後半に発表予定のハードコアでサーキット重視の911 GT3が続く予定となっている。
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