インタビュー第1回】Jリーグ中断期間で改めて気づいたサッカーの大切さ

 Jリーグ6月27日にJ3開幕とJ2再開、J1も7月4日にリスタート。リモートマッチ無観客試合)を経て、7月10日からは限定的ながら“有観客”に切り替わり、少しずつ本来の熱気を取り戻しつつある。

 そのなかで、意欲的にJリーグの情報発信を行っている“サポーター”の1人が、人気アイドルグループ日向坂46の影山優佳さんだ。両親の影響でサッカーに興味を持ち、5歳の頃から小学6年まで男子の中に交ざって地元のサッカークラブプレーサッカー4級審判員の資格を持ち、試合観戦ではスタンド上段席からピッチ全体を俯瞰して見る戦術クラスタの一面も持つ。およそ2年間の休業を経て、今年5月に活動再開となったなか、公式ブログJリーグ全56クラブを紹介する「影山優佳のWE LOVE Jリーグ」をスタートした。

 大好きなサッカーをより深く学ぶため、何よりたくさんの人たちにJリーグサッカーの魅力を知ってもらうため――。それぞれの楽しみ方を見つけて欲しいと願いを込める魅力発信、そしてサッカーへの熱い思いについて訊いた。

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――約3カ月中断・開幕延期となったJリーグ6月27日から再開となりました。“サッカーのある生活”が戻ってきた率直な感想を教えてください。

「今まで私たちは、サッカーがない生活を送ったことがなかったと思います。今回、初めて経験して、日常だけでなく、どこか心にぽっかり穴が空いたような感覚がありました。それほど私にとってサッカーは本当に大切なものだし、きっとサッカーファンの皆さんも同じ感覚だったのではないかと思います。また普通にJリーグのことを語れる日が来て、生きているなと実感しました。こういう状況ではありますが、サッカーの大切さに改めて気づけたことは良かったです」

――ブログでも7月8日の多摩川クラシコFC東京川崎フロンターレ)や、7月12日横浜F・マリノスFC東京の感想を綴っていらっしゃいますが、他にどのような試合を観ましたか?

ブログの連載(「影山優佳のWE LOVE Jリーグ」)で、J3のクラブを3回連続(ヴァンラーレ八戸いわてグルージャ盛岡ブラウブリッツ秋田)で紹介したのでその試合を見たり、前評判的に注目度の高いカードチェックしつつ、ハイライトはひと通り目を通しました。注目している(川崎FW)長谷川竜也選手が多摩川クラシコで2ゴールして感動しました」

「学べば学ぶほど楽しみ方が広がっていくので、知的探求心をくすぐられる日々です」

――以前からサンフレッチェ広島を応援しつつ、関東近郊のスタジアムに足を運んで他のクラブの試合も観戦されていましたが、これまで以上にJリーグ全体をカバーしている印象を受けます。

「休業中はなかなか試合をフルで見れる時間がなくて、サッカーに触れる機会はニュース番組のスポーツコーナーサッカー番組のダイジェストが中心でした。活躍した選手やホットなチームが取り上げられることが多いので、それを見ていたら他のチームも面白そうだし、勉強したらいろんな比較もできるようになって、私の中でもワクワクがもっと広がるんじゃないかなと。勉強し始めたら、やっぱり楽しくて(笑)。どんどんハマっていった感じです」

――「4-3-3を採用しているチームが多い」という分析をされていたり、戦術眼・観察眼が一層パワーアップしていますね。

「例えば4-3-3は以前から世界で流行っていて、やっと日本にも(ブームが)来たんだなって(笑)サッカーの勉強には終わりがなくて、しかも学べば学ぶほど楽しみ方が広がっていくので、知的探求心をくすぐられる日々です。私は選手個人ではなくて、チーム全体のなかでの人の動きを見るのが好きなので、俯瞰でピッチを捉えてくれるDAZNさんのメインカメラはすごく私好みだなと思っています。見逃し配信やリアルタイムでも巻き戻すことができるので、気になったプレーをその場で振り返って、その瞬間にどんなプレーがあったのか、ゴールが入ったとしてどこが起点になったのか、スペースを誰が作っていたのか、自分で解決できるので助かっています」

――今年のJ1注目チームは?

「今年来るんじゃないかなと思っているのはセレッソ大阪です。組織的なサッカーをするロティーナ監督になって、先日映像で試合を観た時もこれまで私が知っていたイメージからガラっと変わっていて衝撃を受けました。監督側も選手側も、チームに根付いて身に染みついているものをイチから変えるのは相当難しいと思うんです。今年はきっと点を取って勝てるチーム。これからの成長に期待したいです」

――リーグ戦再開後好調の川崎フロンターレ、昨季王者の横浜F・マリノスも注目度が高いですよね。

「多摩川クラシコを見ていて、川崎フロンターレは守備力がどんどん上がっていると感じました。後半はFC東京が攻めていたんですけど、川崎のプレスが早くて、なかなかスペースが空かないんです。相手の攻撃の意思をそぐような迫力で圧倒していたので、技術的な部分だけじゃなく、気持ちを含めた守備も川崎フロンターレの魅力だと思います。マリノスは攻撃的なサッカーで、得点を決めて勝つチーム。今年も攻撃陣の補強をしていて、オナイウ阿道選手は先日の湘南ベルマーレ戦でも得点を決めています。新加入選手が良いプレーを見せているので非常に楽しみです」

ブログ連載「影山優佳のWE LOVE Jリーグ」でJリーグの魅力を様々な角度から発信

――今後サッカー界でトライしてみたい活動は?

ブログサッカー連載は自分の勉強とともに、少しでもJリーグをいろんな人を知ってもらいたい、地域のクラブを全国の方に知ってもらいたいという思いがあって始めました。知ってもらえることの嬉しさ、Jリーグを全国の皆さんと共有できる楽しさに気づけたので、Jリーグの良さを含めて様々な側面を伝えていくことで、皆さんにいろんなことを考えて頂けるように、”起点”となるような活動をできれば嬉しいです。いろんなアプローチの仕方で盛り上げていけたらいいなと思います」

――活動再開にあたっては、「Jリーグ女子マネージャーになること」を夢の一つに掲げています。

Jリーグ女子マネージャーさんは全国各地のスタジアムを回るという大切なお仕事があって、すごく素敵だなと思いました。私はサッカーの魅力は試合の90分間だけではなく、スタジアムグルメ、施設、サッカーが根付くその地域の温かさにあると思うので、そういった部分も伝えていきたいです!」

[PROFILE]
影山優佳(かげやま・ゆうか)/2001年5月8日生まれ、東京都出身。日向坂46一期生。16年5月、欅坂46に続いて結成された「けやき坂46」(通称ひらがなけやき)の一期生オーディションに合格。18年8月、学業に専念するため活動休止。20年5月26日に活動再開を発表した。かつて男子に交じって地元サッカークラブに所属し、サイドボランチでプレーサッカー4級審判員の資格も持ち、戦術にも精通する。自身の公式ブログJリーグ全56クラブを紹介する「影山優佳のWE LOVE Jリーグ」が好評連載中。

(続・コンテンツ予定)
第2回:2020年イチ推しJリーガー・ベストイレブン
第3回:「WE LOVE Jリーグ」がJ3にもたらす”新たな風”
第4回:ドルトムントの怪物ハーランドサンチョの魅力
第5回:”思い出のあの選手”ミキッチへ贈る言葉
第6回:日向坂46”サッカー選抜”
Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

自身のブログなどでサッカーへの思いを発信している日向坂46の影山優佳さん【写真:©Seed Flower LLC】