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10位 ケータハム・セブン

ケータハムの運転が嫌いだという人がいたら、それはクルマの運転が嫌いな人だろう。他に多くのクルマが登場しては消えていく中、セブンの概念は60年以上もの間、変わっていない。

価格やパワースペックに関係なく、人類が作り出した最も魅力的な運転のための装置だ。

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ケータハムセブン

9位 マツダ・ロードスター

歴史上マツダ・ロードスターほど、運転の歓びの民主化を成し遂げたクルマは他にない。多くの点において現行の4代目は間違いなくその最良のモデルである。

確かにマツダ・ロードスターは最初から良いクルマだった。だからこそ30年の間、手強いライバルはほとんど存在しなかった。

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マツダ・ロードスター

その鍵はシンプルであること。つまり、基本に立ち返ったエンジニアリングの素晴らしさである。

8位 アストン マーティンDBSスーパーレッジェーラ

アストン マーティンは現在、非常に苦しい状況にある。しかし、今回の50台に選ばれた3台のモデル存在感は、会社自体がどんな問題を抱えていようと、その製品自体は間違っていないことを示唆している。

DBSは究極的なアストンの伝統を受け継ぐモデル。例えるなら、テーラースーツを着たボクシングの世界王者だ。

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アストン マーティンDBSスーパーレッジェーラ

7位 マクラーレン570S/600LT

マクラーレン570Sこそ、あらゆる要求を満たすことができるスーパーカーだ。これは事実である。

尋常ではないほど速いのに、信じられないくらい扱いやすく、ドライバーに寛大。周囲から贅沢なクルマに見られ、長距離の移動も快適だ。同じ価格帯でこれに匹敵するクルマはない。

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マクラーレン600LT

さらにLTは、かつてないほど公道とサーキットの両方で必要な性能を併せ持つ。

6位 ポルシェ718ケイマンGTS/GT4

このクルマに相応しくない4気筒ターボ・エンジンの足枷はもはや外された。

最上位モデルに与えられた自然吸気4.0L 6気筒エンジンは718ケイマンを一変させた。莫大で全面的な強さを得て、もはや重大な弱点は見当たらない。

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ポルシェ718ケイマンGT4

GTSとGT4のどちらが良いかと聞かれたら、金銭的な理由でわれわれはGTSを選ぶと小声で答えるだろう。

5位 フェラーリF8トリブート

F8トリブートはもちろん、まったく新しいクルマではない。488GTBに大掛かりな改良を施したモデルだ(そして488GTB自体も458を大幅に進化させたクルマだった)。だが、限定モデルとして最近発表された488ピスタの長所がすべて引き継がれている。

遡れば2009年に初公開されたクルマベースにしながら、フェラーリはそのミドエンジンスーパーカーを常に磨き上げ、最先端のモデル仕上げてきた。その仕事ぶりには感嘆するほかない。

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フェラーリF8トリブート

確かに、カーボンファイバー製シャシーを持つマクラーレン720Sほど軽量ではないし、軽量化することも難しいだろう。ランボルギーニ・ウラカンEvoの方が間違いなく優れているという声も多く聞かれる。しかし、限界領域で思う存分に楽しめるという意味では、このフェラーリを凌ぐクルマはない。

完全新設計となる後継モデルは一体どれほど凄いクルマになるのだろうと思わずにいられない。

4位 ポルシェ911カレラ

992型が良いクルマになるということはわかっていた。

ポルシェフラッグシップモデルを台無しにすることは今までなかったし、これまで911は同じやり方で60年以上にわたり改良が続けられ、成功を築き上げてきた。それはよく知られている。

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ポルシェ911カレラ

それでも992が登場すると、その見事な出来映えに圧倒されてしまった。先代の991が発表された時とは比べものにならないほどだ。

スピードグリップブレーキの性能が向上したからではない。モダンになった新デザインインテリアや、最新のデジタル技術を駆使したダッシュボードに感心させられたわけでもない。

確かに、992はすべての面において明らかに先代を上回っている。しかし、傑出しているのは、遂に911がこれほど乗りやすくなったということだ。

991を生き生きと走らせるためには、ハードに攻めなければならなかった。992は違う。高性能グレードを買う必要もない。これまでの多くの世代の911と同様、ベースモデルこそが手に入れるべき仕様だ。

また、それが最も911のあるべき姿を体現している。

3位 マクラーレン720S

マクラーレンの量産モデルで最も速い720Sが表彰台の一角を占めた。今回の選考基準に関係ない部分(例えば、自動車史上最も快適に長距離を走れるミドエンジン車であるとか)で見事な仕事を成し遂げることに忙しくなければ、もっと上の順位を狙えただろう。

現在720Sはわれわれが知る限り、最も幅広い分野において性能が高いスーパーカーだ。直線が非常に速い一方で、半年間毎日乗っても新鮮さが薄れることはない。単なる移動がちょっとした冒険に変わる。だが、その安定性と精度の高さは、さらに注目に値する。

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マクラーレン720S

合法的に公道走行可能な市販車で、720Sにサーキットで迫れるクルマはほとんどない。しかも720Sは、単なる晴れた日の気晴らし用クルマではない。おそらくその最大の魅力は、いついかなる時でも、自信を持って走らせられるということだろう。

2位 アルピーヌA110

このクルマと1位に選ばれたクルマは、順位が逆になってもおかしくない。クルマの楽しさというものが、純粋な運転の歓びのレベルがどれだけ高いかではなく、どれだけ多くの違った楽しみ方ができるかということで測るならば、おそらくアルピーヌが1位になるはずだ。

特に正当な理由もなく、ある地点から別の地点まで短い距離を、ただ穏やかにこのクルマを走らせることで得られる歓びは、他では得られない種類のものだ。

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アルピーヌA110

軽量で車幅が狭く、サスペンションについて(特にダンパーの制御)本当に分かっている人物がセットアップしているため、路上ではクルマから一体感と信頼感が得られる。人と機械の親密な関係は、ほとんどのスーパーカーではなかなか築けないものだ。

Sバージョンを買う必要はない。素のA110をわれわれは愛しているのだ。

1位 アリエル・アトム4

完全新設計となったアトム4がターボ付きエンジンを採用すると聞いたとき、われわれは少々心配になった。

高回転域が制限され、聴覚的魅力に欠けるのではないかと思ったからだ。

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アリエルアトム4

また、これまでアトム3.5のスーパーチャージャー付きエンジンにさえ時折手を焼いていたシャシーに、さらに大きなトルクが与える影響を懸念したのだ。

そんな心配を抱きながら新型アトム4に試乗した。やはり、エンジンは従来ほどハードには回らない。印象的な唸り声も影を潜めた。しかし、そんなことは気にならなくなる。

それよりも、いま目の前で起こっていることがなかなか信じられない。まず、前方が空いている限り信じられないほど速く加速する。エンジンが最も大きなパワーを発生する回転数を維持するには、超人的な勇気が必要だろう。

しかし、それからすぐ後、別のことに気が付く。

速さは数段増しているにもかかわらず、完全新設計のシャシーを持つアトム4は、実際にこれまでのアトムよりはるかに乗りやすいのだ。従来のアトムは常に乗り心地が荒かった。これまでと同様、パフォーマンスを引き出すためには知恵が必要だが、もはや緊張はまったくない。

昨年秋、このクルマが毎年恒例の英国ベストドライバーズカー選手権で1位に選ばれた(その年に英国で販売されているクルマが対象)ときのように、サーキットで乗れば信じられないほどの速さを発揮し、直感的に操る運転に夢中になれる。

しかも合法的に公道を走ることもできるのだ。その性能は、ドライバーを安全に、彼または彼女が今まで体験したことがないレベルに到達させることができる。

というわけで、われわれが最高のドライバーズカーとして選んだクルマは、アトム4だった。

最高のドライバーズカーとなる条件とは

最も速くて軽量でパワフル、驚異的なグリップと最高のブレーキを備えたクルマでも、今回の上位に選ばれているとは限らない。なぜなら、最も重要と考えられるのは、そのクルマが本当にドライバーのために設計された素晴らしいクルマであるか、ということだからだ。

言い換えれば、最もドライバーに自信を与えてくれる性能を備えたクルマということである。ドライバーが自信を持てなければ、どれほど高い性能を備えていてもそれらは役に立たない。ドライバーが恐怖を感じてしまったら、その性能をすべて引き出すことは不可能だからだ。

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1位に選ばれたアリエルアトム4

ドライバーに自信を与えてくれる特性を持ったクルマであれば、今回の順位で上位に選ばれているはずだ。

では、どうすればドライバーに自信を与えるクルマができるのだろうか?

近道はない。シャシーの剛性を高め、重量を適切に配置し、最高のドライビング・ポジションが取れるように設計して、さらに鋭いレスポンスを発揮するエンジンを用意すること。そうしてやっと出発点に立てる。

それから幾度もテスト走行を重ね、スプリングやロールバーを絶え間なく調整する。ダンパーとサスペンションのジョイント部に使われているあらゆるブッシュの設定を何度も見直し、ステアリングの反応を磨き上げる。そしてこれを繰り返す。

それでようやく、ドライバーの気に入るだけでなく、望む通りに動くクルマができあがるのだ。

敢闘賞 – 惜しくも50位以内に入らなかったクルマ

今回のような企画は、まず膨大な数のクルマの名前を挙げ、それらを対等に議論にかけながら、慎重に吟味を重ねて候補車を減らしていく。中には審査員が断腸の思いで外していったクルマもある。

以下に車名を挙げるのは、何らかの理由で現時点では惜しくも選外とされたクルマだ。

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テスラモデル3

アルファ・ロメオステルヴィオQV
アウディR8
アウディTT S
BMW i3
クプラ・アテカ
フェラーリポルトフィーノ
ジャガーFペイスSVR
ジャガーIペイス
ジャガーXE
キア・スティンガーGT S
ランボルギーニ・ウラカン・エボ
ランボルギーニ・ウルス
メルセデスAMG GT R Pro
レンジローバー・ヴェラール
ルノーメガーヌRS
テスラモデル3

番外編:印象に残る最高のドライバーズカーと最も落胆させられたクルマ 1

印象に残る最高のドライバーズカー

マクラーレン12C

2011年から現在までの間に、大きく進歩したことは分かっている。しかし、わたしにとってマクラーレンの素晴らしさは、すべて12Cにすでに備わっていた。

莫大なパワー、強力なグリップ、優れたステアリング、驚異的なブレーキ、そしてそれらすべてを発揮できる車体のコンパクトさ。12Cは歴史に刻まれる最高のドライバーズカーと言えるだろう。

最も落胆させられたクルマ

フェラーリ348

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マクラーレン12C

多くの人がこのフェラーリに期待した。そして(エンジンなど)部分的には素晴らしい点もあった。しかし、シャシーに継ぎ目を持つ構造には重大な問題があった。運転にどれほど自信を持っていても、それを上回る恐怖でドライバーの心は埋め尽くされる。

Steve Cropleyスティーブクロップリー)

番外編:印象に残る最高のドライバーズカーと最も落胆させられたクルマ 2

印象に残る最高のドライバーズカー

フェラーリF40

おそらくマラネロは、もはやゾクゾクする自然吸気V8ミドエンジンスペシャルスーパーカーを超えるクルマを作ることはないだろう。

なぜなら、これほどシャシーの能力をすべて使い切るために必要とする完璧にリニアレスポンスを実現できるターボ・エンジンはないからだ。

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フェラーリF40

わたしはかつて、ある晴れた日にカースルクームでF40を運転したことがある。忘れられない思い出だ。

最も落胆させられたクルマ

アルファ・ロメオ147GTA

147GTAは私がほとんど初めて運転したホットハッチの1つだった。当時、旧いクルマは人気がなく、その一方で旧いアルファは半ば誇張するように賛美されていた。

147GTAエンジンは強力だったが、シャシーとステアリングはそのエンジン正当化するに至らなかった。21歳の若者には不満だったのだ。

Matt Saundersマットサンダース

番外編:印象に残る最高のドライバーズカーと最も落胆させられたクルマ 3

印象に残る最高のドライバーズカー

フェラーリF40

F40はわたしが知る中で、最も感情的なスリルと濃密な運転感覚を公道で味わえるクルマだ。F40の運転席に座ったときほど、この仕事をやっていて良かったと思ったことはない。

最も落胆させられたクルマ

メルセデス・ベンツSLKブラックシリーズ

現実がすべて理論どおりにいくとは限らない。ルックス、パワー、そして机上のスペックは申し分なかった。しかし、メルセデスはこのクルマに、評価に値するシャシーを与えることを忘れたのだ。

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フェラーリF40

Andrew Frankel(アンドリューフランケル

番外編:印象に残る最高のドライバーズカーと最も落胆させられたクルマ 4

印象に残る最高のドライバーズカー

ポルシェ911R

これほど性能が自信を奮い起こすクルマは乗ったことがない。フラット6エンジンは確かに魅力的だ。だが、911Rの白眉はシャシーだ。

ステアリングも素晴らしく、ハンドリングは同世代のGT3RSより扱いやすい。

最も落胆させられたクルマ

アウディR8

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ポルシェ911R

初代R8は崇高な存在だった。しかし、現行の2代目は必要以上にガチガチで、ステアリングは鈍く、ドライビング・ポジションは不適切、そして過剰にグリップする。

奇妙なほど凝り過ぎという印象を受ける。

Ricky Lane(リッキー・レーン)


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