かつて日本代表も率いたアルベルト・ザッケローニ氏が、監督業からの引退を明かした。イタリア『チェゼーナ・トゥデイ』が伝えた。

ザッケローニ氏は、監督としてウディネーゼミランラツィオインテル、トリノ、ユベントスと指揮。イタリアビッグ3全てで指揮を執るなどの功績があった中、2010年9月に日本代表の監督に就任した。

2010年の南アフリカワールドカップでベスト16入りした日本を率いたザッケローニ監督は、就任から16戦負けなし。2011年のアジアカップでは決勝でオーストラリア代表を下して優勝するなどの功績を残した。

しかし、2014年のブラジル・ワールドカップでは、大きな期待を寄せられた中3戦未勝利、1分け2敗でグループステージ敗退。そのまま退任となっていた。

その後は、北京国安、UAE代表の監督を歴任。しかし、2019年1月以降はフリーとなっていた。

17日、自身の故郷でもあるチェゼナーティコで行われたパーティに参加したザッケローニ氏がインタビューに応対。古巣のミランセリエAについて語る中で、日本代表監督時代についても語った。

「特別な4年だった。世界のどこにも存在しないほど、そこにはリスペクトがあった。天皇陛下に会った時、2500人の人がいた。しかし、彼は私に手を差し伸べてくれた。これは今までになかったことだ」

「人々は彼らを目にした時、泣き始めた。その国を去ることがとても大変だった。3日間涙した」

「ある女性からは、生まれたばかりの息子にザックという名前を付けたとも聞いた」

また、自身の今後についても問われると、意外な返答が。監督としての仕事を行わないと明かした。

「私はもうトレーニングしない。チェゼナーティコで、私の家族との時間を楽しみたい」

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