ラ・リーガ最終節が19日に一斉開催された。レアル・マドリーの3季ぶりの優勝に加え、すでに来シーズンのチャンピオンズリーグ出場枠も全て埋まった中、注目となったのはヨーロッパリーグ(EL)出場権争いだ。

新型コロナウイルスの影響でご多分に漏れず異例のシーズンとなったラ・リーガ。紆余曲折ありながらも無事に最終節を迎えることになったが、一方でコパ・デル・レイはビルバオとソシエダによる決勝戦が再開未定となっている。無観客では行わないとの方針も固められており、中止もしくは来シーズンへの後ろ倒しの可能性が高まりつつある。

そうなると、同大会優勝チームに送られる来季のEL出場権は、リーグ7位のチームに与えられることになるようだ。すでにビジャレアルが一枠確保しているため、残る2つの椅子はソシエダ、ヘタフェ、バレンシア、グラナダが争うことになった。

勝てば自力で出場権を獲得できる6位のソシエダ(勝ち点55)はアトレティコ・マドリーと対戦。互いに硬い入りとなり試合は均衡。数少ないチャンスをモノにしたのはホームのアトレティコだった。

30分、右サイドからのクロスをH・エレーラが胸で落としたところをジエゴ・コスタがシュート。ボールの行き先は右に逸れてしまったが、これを上手く収めたモラタがバックヒールでオシャレに繋ぐと、最後はコケがゴール正面から豪快に蹴り込んでネットを揺らした。

後半はお互いに攻撃的な交代カードを切る中、ソシエダは途中出場のポルトゥが終盤に決定機を迎えるがゴールならず。このまま終わるかに思われた87分、右サイドのボックス付近でのFKのチャンスで、こちらも途中出場のヤヌザイがゴール前に送ると、コースが変わったのか、GKオブラクが弾ききれずゴールイン。

このゴールで勝ち点「1」をもぎ取ったソシエダは、勝ち点「56」でシーズンを終えた。

7位のヘタフェ(勝ち点54)はレバンテとの対戦となったが、前半と後半に2度もVARでゴールが取り消しにされると、71分にPKを獲得するも、ハイメ・マタがこれをミス。さらには後半アディショナルタイムに失点し敗戦を喫した。また、8位のバレンシア(勝ち点53)もセビージャに敗れ勝ち点を伸ばすことが出来ず。

一方、9位のグラナダ(勝ち点53)は難敵ビルバオに4-0で快勝を収め、最終勝ち点を「56」に伸ばした。

この結果、ソシエダが6位で来季のEL出場権を獲得。そしてコパ・デル・レイ決勝次第では、土壇場で7位に浮上したグラナダにも初のヨーロッパ大会出場の可能性が出てきた。

サムネイル画像