日本と中国では「住宅」の内装設計が大きく違っているが、中国人の目に日本の住宅はどのように映っているのだろうか。中国メディアの騰訊網は15日、日本の住宅の設計を紹介する記事を掲載し、「非常に合理的な設計となっていて、使い勝手が良い」と伝えた。

 記事はまず、日本は国土の狭い島国であるためか、住宅の設計も「非常に合理的だ」と主張し、具体的な例として「玄関」を紹介。日本の住宅は靴を脱いで家に上がることが一般的で、玄関にある「上がり框」が玄関と室内の境を明確にしてくれるため、外の汚れを室内へ持ち込むことを避けることができると伝えた。

 中国では都市部を中心に住宅といえばマンションなどの「集合住宅」であることが一般的で、日本の「上がり框」のように玄関と室内を明確に仕切ってくれるものはない。それゆえ玄関を開けるとすぐにリビングの空間となっているような家も多く見られる。

 次に記事は、日本の住宅は「リビングとダイニングが壁で仕切られていない」ことが多く、時にはキッチンまで1つの空間に設置されていると紹介し、これにより住宅全体の面積が狭くても空間を有効活用することができると論じた。だが、このアイデアは中国の住宅には適用しにくいと指摘し、なぜなら「調理の際に油を多用する中国では、調理場は明確に分けておきたいというニーズが根強いからだ」と論じた。

 他にも記事は、トイレと風呂、洗面所が別の空間にあるという「水周り」の設計も合理的な設計となっていて、使い勝手が良いと強調、中国の住宅設計にとっても参考になると指摘した。

 日本と中国では住宅事情は大きく異なっている。中国の住宅の多くは、タイル張りであることが多く、室内でも土足で過ごすことが一般的だ。また、購入者が自ら内装業者を探して依頼し、施工具合を管理・監督しなければならないという違いもある。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の住宅設計は「とても合理的だ!」、中国人から見た優れたアイデア=中国報道