サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、レアル・マドリーのブラジル代表FWロドリゴ・ゴエスが2019年11月6日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグガラタサライ戦で決めたハットトリックだ。


サントス下部組織出身で、2019年夏に移籍金4500万ユーロ(約54億3000万円)でマドリー入りしたロドリゴ。

初出場となったラ・リーガ第6節のオサスナ戦のファーストプレーでネットを揺らす鮮烈なデビューを果たし、ブラジル代表メンバーに初招集されるなどブレイクを果たしたが、ガラタサライ戦では圧巻のパフォーマンスを見せた。

試合開始早々の4分、DFマルセロのクロスをボックス内で受けると、切り返しから左足でゴール左隅へと流し込み、早速先制点を決めた。

続く7分、またもマルセロのクロスから、今度は頭で合わせ、早くも2点目を記録する。

その後もマドリーがゴールを重ね、5-0で迎えた後半アディショナルタイム、FWカリム・ベンゼマとのワンツーでボックス左に侵入し、GKのタイミングを外すシュートを決めてハットトリックを達成した。

18歳301日での得点はCLでのブラジル人最年少記録となり、さらに同年齢でのハットトリック達成はマドリーレジェンドである元スペイン代表FWのラウール・ゴンサレス氏(18歳113日)に次ぐ快挙となった。

その後、一時期出場機会を失っていた時期もあったロドリゴだが、直近のリーグ戦では再びジネディーヌ・ジダン監督から起用されており、マドリーの3シーズンぶり34回目のラ・リーガ制覇に貢献している。

サムネイル画像