19日に行われたセリエA第34節で、日本代表DF吉田麻也が所属するサンプドリアパルマカルチョと対戦した。その試合の選手評価をイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が発表している。

 徐々にセリエAへの適応が進む吉田は6試合連続でのスタメン出場。しかし、試合は18分にジェルヴィーニョが豪快なシュートを決めパルマが先手を取る。試合を優勢に進めるパルマは、24分にもデヤン・クルゼフスキのシュートのこぼれ球をジャンルカ・カプラーリが狙うが、吉田が素晴らしいブロックで阻止した。それでも、40分にはサンプドリアバルトシュ・ベレシンスキがオウンゴールを犯しパルマが追加点を奪った。

 サンプドリアは後半から反撃を開始する。48分、コーナーキックをジュリアン・シャボがヘッドで叩き込み1点を返すと、69分にはファビオ・クアリャレッラが華麗なループシュートで試合を振り出しに戻した。そして78分、クアリャレッラのパスを受けたフェデリコ・ボナッツォーリがゴールを陥れ、ついに逆転に成功。試合はそのまま終了し、アウェイのサンプドリアが勝利を手にした。

 体を張った守備を見せ、とくに後半はサンプドリアの安定した守備を担って逆転への流れにつなげた吉田。しかし、『ガゼッタ』紙はチームが2失点した前半のパフォーマンスに不満を示し、採点は「6」とした。選手評には「前半はゾッとさせられる内容だった。後半は盛り返し、積極的な攻撃参加も見せた」と記した。

 なお、サンプドリア内の最高評価はクアリャレッラの「7」。最低評価はファビオ・デパオリとガストン・ラミレスの「5」となっている。パルマでは、ジェルヴィーニョの「6.5」が最高だった。

 サンプドリアは次節、22日にホームでジェノアと対戦する。

[写真]=Getty Images