2013年9月現在170巻を数える劇画マンガゴルゴ13』。主人公の超一流スナイパーゴルゴ13ことデューク東郷の任務遂行ぶりは目を見張る物がある。あんな風にカッコ良く仕事が出来たらと思ってしまう人は多いだろう。そしてゴルゴが放つセリフはプロ意識を感じさせるものばかりで、ビジネスに応用できる名言が存在するのだ。

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 そこで今回は『ゴルゴ13の仕事術―究極のビジネスマン』(祥伝社)という書籍を出版しているゴルゴ13研究家の漆田公一さんにビジネスに使えるゴルゴ13の名言をランキング形式で選んでもらった。

【1位】「仕事(ビジネス)だ」
◆SPコミックス第19巻所収/第77話「ジェットストリーム」より
ゴルゴがハイジャックに遭遇したが、じっと動かず、成り行きを静観していた。しかし、ゴルゴが機内にいる事を知ったイギリス情報部が暗号文で、事件の解決をゴルゴに依頼するや否や、たちまち4人の犯人たちを始末した。事件解決後、政府関係者から賞賛されたゴルゴは、ただ「仕事(ビジネス)だ」とつぶやいて立ち去る。仕事なのだから完璧にやって当たり前、賞賛など無用、ビジネスマンなら一度は言ってみたいセリフである。

【2位】「……10%の才能と20%の努力……そして、30%の臆病さ……残る40%は……“運”だろう……な……」
◆SPコミックス第66巻所収/第218話「ロックフォードの野望(謀略の死角)」より
これは、ある依頼人から、プロとして成功する条件を聞かれて、ゴルゴが答えた言葉である。ゴルゴほどの者でも40%は運に左右されているというわけだが、しかし、その運を生かすも殺すも、才能と努力、そして臆病さ(用心深さ、謙虚さ、あるいは、おのれの性向や力量を知る、といった意味か)次第と考えれば、他の世界のプロ、いや普通のビジネスマンにさえ、あてはまる真理と言えよう。

【3位】「入金の報告を聞いたが、余分に振り込まれていた……これは、なんだ?」
◆SPコミックス142巻所収/第406話「遺伝子戦争 ゲノム・フロンティア」より
ゴルゴは規定の報酬額以上のものを受け取らない、というルールを貫く。アメリカの農務長官から、国益確保のための仕事を請け負った際、農務長官は、秘密を守るために、口止め料のつもりで、約束以上の金額を振り込んだ。しかし、仕事上知りえた顧客の秘密を口外しないというのは、あまりにも当たり前のビジネスルールである。ゴルゴにとって、口止め料などとは、「余計なお世話」以外の何物でもなかった。

【4位】「おれには絵の真贋などはわからない……しかし、人間の目の動きの真贋はわかるつもりだ……」
◆SPコミックス第51巻所収/第169話「モナリザの弾痕」より
アンクロスという贋作家がゴルゴに仕事の依頼をした際、報酬としてお金か、あるいはルーベンスの絵か、いずれかを選べと提示した。ゴルゴは、このルーベンスの絵が贋作であることを即座に見抜く。その眼力に感嘆するケアンクロスに語ったのが、この言葉である。相手の目の動きから虚実を見抜くという力は、ビジネスマンにとっても、大いに身につけておきたい能力と言えよう。

【5位】「おまえ……プロの掟を知っているな? プロは二重に仕事をひきうけないことだ……」
◆SPコミックス第40巻所収/増刊第7話「蝶を射つ」より
ゴルゴが、麻薬捜査犬の狙撃を依頼された時、以前この犬の狙撃に失敗した麻薬組織のスナイパーゴルゴを狙っていた。しかし、ゴルゴは、このスナイパーの動きを情報屋に見張らせておいたため、返り討ちにすることができた。ところが、この情報屋はゴルゴを狙うスナイパーにも、ゴルゴの情報を売っていたのだ。仕事を二重に請け負って、両方から報酬をもらうなど、ビジネスにおけるタブーである。ゴルゴはこんな行為を、自他ともに絶対許しはしない。

ダ・ヴィンチ電子ナビ「○○な本ベスト5」より)

『ゴルゴ13(第19巻)』(さいとうたかを/リイド社)