サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。

この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。

今回はイタリア人FWのニコラヴェントラ氏がインテル時代に決めたフリーキックだ。


バーリの下部組織出身で、アタランタインテルプレーしたヴェントラ氏。インテルでは控え生活も長かったものの、ジョーカー的な存在として活躍した。

インテル移籍初年度の1998年10月21日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグスパルタク・モスクワ戦では、元ブラジルFWロナウド氏とのコンビネーションから見事なFKを決めている。

前半32分、インテルは敵陣中央、ゴールまでおよそ25mほどの位置でFKのチャンスを獲得すると、FWロナウドが蹴るように思わせながら、左足のヒールおしゃれにずらす。このボールに対し、ヴェントラは思い切り右足を振り抜くと、強烈に伸びるシュートは、右のゴールポストに当たって、ゴールネットを揺らした。

このシーズンのヴェントラ氏は、シーズンを通して先発出場することが多く、公式戦37試合に出場して11ゴールと十分な結果を残していた。

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