【東京株式市場】 2020年7月21日

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株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、4連休を控えて積極的な売買に乏しい

2020年7月21日(火)の主要指標 カッコ内は前日終値比

  • 日経平均株価 22,884円(+166円、+0.7%) 続伸

  • TOPIX 1,582.7(+5.7、+0.4%) 続伸

  • 東証マザーズ株価指数 1,014.9(+27.1、+2.8%) 大幅続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,402、値下がり銘柄数:676、変わらず:94

  • 値上がり業種数:11、値下がり業種数:22

  • 年初来高値更新銘柄数:72、年初来安値更新銘柄数:8

東証1部の出来高は11億5,171万株、売買代金は2兆1,142億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。新型コロナへの懸念が残る中、目立った材料はなかったものの、米国株式相場が堅調に推移したことを受けた売買が増加しました。

ただ、週末の4連休を控えた様子見スタンスも多く、売買代金は2兆1,000億円の低水準に止まっています。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しましたが、狭いレンジ内での値動きとなりました。それでも続伸となり、再び23,000円台回復を狙う位置に付けたようです。

取引時間中の高値は22,925円(+208円)、安値は22,780円(+63円)となり、値幅(高値と安値の差)は約145円となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで続伸となりました。

東証マザーズ株価指数は大幅続伸、売買代金は67日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は1億945万株、売買代金は1,861億円となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は増加しました。新興市場でも模様眺めムードは継続されましたが、売買代金は67日連続で1,000億円を上回っています。

また、主力銘柄に買戻しが目立った結果、株価指数は+3%高に迫る大幅上昇の続伸となりました。終値でも3日ぶりに1,000ポイントを回復しています。

NEC、富士通、ソニーが年初来高値を更新、減損損失計上の住友商事など商社株が下落

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅高となり、東京エレクトロン(8035)やファーストリテイリング(9983)など株価指数寄与度の高い大型株が上昇しました。

また、ハイテク株ではNEC(6701)と富士通(6702)への買いが続き、揃って連日の年初来高値更新となり、ソニー(6758)も年初来高値を更新しています。

さらに、コロナウイルスワクチン開発を手掛かりに医薬品株に見直し買いが入り、第一三共(4568)が+5%超へ急騰し、中外製薬(4519)や塩野義製薬(4507)も大きく値を上げました。

その他では、機械株も買い戻され、キーエンス(6861)が大幅高になったほか、SMC(6273)やディスコ(6146)も大幅上昇となったことが目を引きました。

なお、小売り株ではニトリホールディングス(9843)とウエルシアホールディングス(3141)が上場来高値更新で引けています。

一方、前日に上場来高値を更新したダイキン工業(6367)が反落し、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株も総じて下落しました。

また、前日にニッケル事業で▲550億円の減損損失計上を発表した住友商事(8053)が一時▲3%安に迫る大幅下落となり、三菱商事(8058)や三井物産(8031)など他の商社株も大きく値を下げています。

その他では、豪雨被害や「Go To トラベル」混乱などを懸念したJR株への売りが止まず、九州旅客鉄道(9142)、西日本旅客鉄道(9021)、東日本旅客鉄道(9020)が揃って年初来安値を更新したのが目を引きました。

新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ4385)が堅調に推移し、ザラバ値を含めて9日連続の年初来高値更新となりました。