明治安田生命J1リーグ第6節、セレッソ大阪vsヴィッセル神戸が22日にヤンマースタジアム長居で行われ、0-0のドローに終わった。

首位の川崎フロンターレと1ポイント差で2位に付けるC大阪と、8位の神戸による注目の“関西ダービー”。

前節、サンフレッチェ広島に2-1で競り勝ち、今季初黒星からのバウンスバックを見せたC大阪は、中3日で臨んだダービーではマテイ・ヨニッチの相棒を瀬古
から木本に代えた以外、同じメンバーを起用。

対する神戸も3-1で快勝した清水エスパルス戦のスタメンを継続。小川に代わって菊池をセンターバックで起用し、セルジ・サンペールを中盤に戻した以外、ほぼ同じメンバー構成となった。

互いに組織だった守備を軸に自慢の攻撃陣が攻め手を窺う入りとなった中、神戸のスーパースターがいきなり魅せる。9分、ボックス手前で仕掛けたイニエスタが細かいフェイントでDFを動かして股間を抜くミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKキム・ジンヒョンが好守で凌ぐ。

その後も神戸は左サイドの古橋の仕掛け、イニエスタの正確なプレーを起点にやや押し込む展開を続けるが、ロティーナ仕込みの精緻な守備をこじ開けるまでには至らない。

すると、前半半ばを過ぎると、C大阪が徐々に押し返していく。坂元と松田の右サイドを起点に幾度か良い仕掛けを見せていたホームチームは39分、松田の右からの浮き球フィードに抜け出した都倉がボックス内でGKと一対一の絶好機を迎えるが、右足で浮かせたシュートはGK飯倉が見事なワンハンドセーブで阻む。さらに、前半終了間際にも波状攻撃からボックス右の松田が角度のないところから右足を振り抜くが、これも飯倉の好守に遭う。

ゴールレスで迎えた後半、先に動いたのはC大阪。都倉に代えて豊川を投入し、高さからよりモビリティ重視の攻撃への変化を試みる。54分には清武の右CKを中央の木本が打点の高いヘディングで合わすが、この強烈なシュートはGK飯倉が見事な反応ではじき出してクロスバーを叩いた。

一方、後半に入って守勢が続く神戸は59分、右サイドの深い位置を取った西のクロスを果敢に攻撃参加した菊池がドンピシャのヘディングで合わすが、これはわずかに枠の右に外れた。

その後も球際のバトル、戦術的な駆け引きとダービーに相応しい見応えのある攻防を繰り広げる両雄。試合終了まで15分を切った中で互いに選手交代で局面の打開を図るが、互いに高い集中を維持して最後の場面でゴールを許さない。

試合終了間際にはより勝ち点3がほしいホームのC大阪が猛攻をみせ、レアンドロ・デサバトのミドルシュートでゴールに迫るが、これはわずかに枠の右に外れて劇的な決勝点とはならず。

最終的にゴールは生まれなかったものの、今季最初の“関西ダービー”は見応え十分の一戦となった。

セレッソ大阪 0-0 ヴィッセル神戸