イタリア代表MFニコロ・ザニオーロは、来シーズンもローマプレーすることになりそうだ。イタリアメディア『スカイスポーツ・イタリア』などが伝えた。

 ザニオーロについては、ローマパウロ・フォンセカ監督が先週行われたヴェローナ戦後に名指しで批判。「ジャンルカ・マンチーニが彼に怒ったのは当然のことだ。私はチームのために仕事をしようとしない、今日の彼の振る舞いは嫌いだ」などと語ったことで、ザニオーロの代理人がクラブ幹部との話し合いを求める事態にまで発展していた。

 指揮官の辛辣なコメントを受け、以前から噂されていたザニオーロの移籍報道は過熱。特にトッテナムジョゼ・モウリーニョ監督は同選手の獲得を熱望していると報じられており、イタリア人記者ニコロ・シーラ氏は、同クラブが獲得に向けて5000万ユーロ(約62億円)を用意していると伝えた。

 そんななか、渦中のザニオーロは22日、ローマの新ユニフォーム発表に際し、自身のインスタグラムを更新。ストーリー内で「まるで恋に落ちたかのようだ。一緒なら気分は最高だし、どんなときもベストを引き出してくれるし、いつも近くにいたいと思う。それと同じことだよ。本当に、僕はこのシャツが大好きだ」と投稿し、ローマへの愛を強調していた。

 すると、ザニオーロは同日に行われたセリエA第35節SPAL戦で大活躍。90分に自陣からの独走で相手DF5人を骨抜きにする圧巻のドリブル弾を披露し、改めて自身の価値の高さを証明してみせた。

 フォンセカ監督はSPAL戦後、『スカイ』のインタビューに対してコメント。ザニオーロの去就にも言及し、「後半から入り、重要なゴールの一つを決めた。彼は(ロレンツォ・)ペッレグリーニとともにクラブの将来を担う重要人物だ。2人とも売る気はないよ」と語った。また、同メディアのファブリツィオ・ロマノ記者によると、トッテナムローマ間の交渉はまだ始まってすらいないようだ。

トッテナムへの移籍が噂されるザニオーロ [写真]=Getty Images