北海道内で自動販売機を次々と壊し現金を奪ったとして、34歳の男が窃盗の疑いで逮捕されたことが判明。その手口に怒りの声が上がっている。

 男は3月26日北海道札幌市厚別区の工事現場に設置された自動販売機2台を「グラインダー」と呼ばれる工具を使って切断。中に入っていた現金3万7000円を盗んだ。この男は4月30日にも同様の手口で、北海道苫小牧市の自動販売機から現金を盗んだとして逮捕されており、今回の容疑も男の犯行であることが確認された。

 調べに対し、男は「生活費のためにやった。5~6年前から250件壊した」などと供述。実に身勝手と言わざるを得ない。また、日本に設置されている自動販売機の安全性を揺るがしかねない事件とも言える。

 この犯罪に、「許せない。盗まれたお金も返って来ないし、修理費用もかなり高く付く。捕まっても金を返さないんだろうし、やられ損」「グラインダーは物凄い音がするし、通報のリスクも高い。通常の神経を持つ犯人ではできない」「自動販売機は治安がいい日本だから成立している。こういう事件が続くと、設置できなくなる」と怒りの声が上がる。

 また、「グラインダーを使いこなせる技術があるなら別の仕事に活かせよ」「250件壊す体力があるなら、道路工事などなんでもやるべきだ」「出所しても絶対にまたやる。厳しい刑罰を与えるべきだ」「こういう人間は出所してもある程度監視するべきではないのか」という指摘も出た。

 自動販売機は外国ではあまり見られないシステム。その理由は、金の入った箱であるだけに、簡単に持ち去られてしまうからである。日本の治安の良さを表しているシステムだが、今回のような事件が続けば、設置を見直さねばならなくなる。その罪は、非常に重い。

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