国内総生産で世界1位の米国、2位の中国ともに、国内で天然資源が豊富に産出する恵まれた環境にあるが、日本は米中に比べると天然資源は圧倒的に乏しい国と言えるだろう。

 中国メディアの百家号は20日、日本は「国土が小さく、天然資源も非常に乏しい」というのに、アジアで最も発達した先進国であると強調し、日本は一体どうやって先進国に上り詰めたのかと問いかける記事を掲載した。

 記事は、日本は「失われた20年」を経ても今なお先進国であり、科学技術や医療技術など世界をリードする水準にある分野は多々あると指摘し、「戦争による恨みを別とすれば、日本はアジア人の誇りと言っても過言ではない」と主張した。

 一方、日本の国土面積は中国の雲南省ほどの大きさしかなく、それでいて地震をはじめとする自然災害の多い国だと指摘したほか、石炭や銅、硫黄などの資源が存在するものの、埋蔵量は取るに足らないほどしかなく、天然資源や食糧の多くを輸入に依存している国だと指摘。

 それでも日本が先進国になることができたのは「小さなことをおろそかにせず、徹底的に突き詰める精神」があったからではないかと主張し、こうした精神があるからこそ輸入した資源を加工し、高い付加価値を生み出して輸出するサイクルを作り出せたのではないかと主張し、日本を見れば「国の発展と資源の有無はほとんど関係がないことがわかる」と主張し、日本こそが「トウ小平がかつて言った『科学技術こそが第一の生産力』という言葉の真髄を体現している国だ」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

恨みを別とすればだけど「日本はアジア人の誇りじゃないか?」=中国報道