新しい才能が次々に現れるハリウッド。フレッシュなスターにスポットライトが当たり、スクリーンに新風を吹き込んでいる。そんなニューカマーの中でも、確かな存在感を示しているのが、有名俳優などセレブを両親に持つ、二世セレブたち。現在公開中の映画『海底47m 古代マヤの死の迷宮』では、シルヴェスター・スタローンジェイミー・フォックスの娘がスクリーンデビュー。彼女たちのほかにも、ハリウッドでは今、新世代の二世セレブの活躍が目覚ましい。注目の彼らをチェックしてみよう。

【写真】ジョニデ娘、スタローン娘も…躍進する新世代の二世セレブたち

◆父はジョニデ! リリーローズ・デップ

 ジョニー・デップを父に持ち、母はフランスの女優で歌手のヴァネッサ・パラヴィ。2人を両親に持つリリーは、母からコケティッシュな魅力を、父からは人の心をつかんで止まない黒い瞳を受け継いだ最強のDNAの持ち主。2014年に映画『Mr.タスク』で女優デビューしたのち、『ザ・ダンサー』や『キング』等に出演。『キング』で共演したティモシー・シャラメとの交際も話題となった。シャネルのミューズに選ばれるなど、モデルとしても活躍中だ。

◆演技派の両親を持つマヤ・サーマン・ホーク

 父は4度のオスカーノミネートを誇る(うち2回は脚本賞)イーサン・ホーク、母は映画『パルプ・フィクション』でオスカーにノミネートされたユマ・サーマン。2人の愛娘マヤは、イーサンの繊細さとユマの透明感を合わせ持ち、美しスタイルも魅力。Netflixの『ストレンジャー・シングス』やクエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など、話題作に出演する注目株であり、モデルやシンガーとしても活動。昨年は歌手として来日公演も行った。

◆最強の男シルヴェスター・スタローンの美しすぎる次女システィーンスタローン

 ロッキーバルボア、もしくはジョン・ランボー、またあるときはバーニー・ロス。これまで最強の男を歴演してきたシルヴェスター・スタローンの愛娘システィーンが、『海底47m 古代マヤの死の迷宮』で映画デビューする。父とは、互いのインスタグラムにも度々登場する仲良し親子。第74回ゴールデングローブ賞では、姉ソフィア、妹スカーレットとともに、現在のゴールデングローブ・アンバサダーの前身、ミス・ゴールデングローブを務めて、ファミリーのゴージャスさが話題となった。日本でも、サマンサタバサのモデルに起用されるなど、注目度上昇中。

オスカー俳優ジェイミー・フォックスの愛娘コリーンフォックス

 同じく『海底47m 古代マヤの死の迷宮』でスクリーンデビューを果たすジェイミー・フォックスの娘コリーンは、目鼻立ちのくっきりとした明るく華やかな笑顔が魅力のヘルシー美女。南カリフォルニア大学に在学中の2016年に、二世俳優の登竜門ミス・ゴールデングローブに選出。レッドカーペットでは、普段はイケイケのジェイミーが娘の快挙に涙目になっていたのが印象的! モデルとしても活躍中。

◆両親はおしどり夫婦 ソシー・ベーコン

 父は映画『フットルース』で大ブレイクしたケヴィン・ベーコン。母は海外ドラマクローザー』などに出演のキーラ・セジウィック。おしどり夫婦として知られる2人の愛娘ソシーは、2005年に父が監督・主演した映画『バイバイ、ママ』でデビューし、母とは『クローザー』で共演。Netflixの話題作『13の理由』では、メンタルの不安定なスカイ役を好演。地味ながらしっかり存在感をアピールした。ソシーも、2014年にミス・ゴールデン・グローブに選ばれている。

◆こなれ感が武器 ゾーイ・ドゥイッチ

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティの母、ロレイン役で知られるリー・トンプソンを母に持つゾーイ。父は『恋しくて』や『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』で知られる映画監督ハワード・ドゥイッチ。祖父は音楽関係者で姉も女優。業界人ファミリーで育ったこなれ感は何よりの武器。大人気ドラマシリーズ『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』でデビューした後、数々の作品に出演。映画『ゾンビランド』の続編『ゾンビランド:ダブルタップ』や、ジョニー・デップの主演作『グッバイ、リチャード!』(8月21日公開)など、話題作に続々出演している。また、若干26歳にして、すでに2作品のプロデュースも手掛けている。

◆イケメン兄弟 ディラン&パリス・ブロスナン

 元ジェームズ・ボンドで、映画『マンマ・ミーア!』シリーズでは歌声も披露しているピアース・ブロスナン。彼と、妻で環境活動家、フィルムメーカーのキーリー・シェイ・スミスの息子たち、ディランとパリスも注目したい才能の持ち主。2020年のゴールデングローブ・アンバサダーに、兄弟として初めて選出された2人は、ドルチェ&ガッバーナやYSLなど、ハイブランドのショーにも出演した人気モデル。さらに、兄のディランは南カリフォルニア大学のメディアスクールを卒業。今後映画業界での活躍が期待される一人。弟のパリスはロヨラ・メリーマウント大学のスクール・オブ・フィルム&テレビジョンに在学中。国際連合世界食糧計画のスリランカでの活動を収めたショートフィルム手掛けるなど、すでにフィルムメーカーとしても歩みだしている。

◆美の最強遺伝子 カイア・ガーバー&プレスリー・ウォーカー・ガーバー

 モデルの世界でも二世の才能が。母は元祖スーパーモデルシンディクロフォード。父で実業家のランデ・ガーバーも、元はモデルというサラブレット。カイアは「Vogue」等ファッション誌で活躍したのち、2017年にラフ・シモンズの Calvin Kleinコレクションでランウェイデビュー。その後も目覚ましい活躍をして注目を集める。兄のプレスリーも、恵まれたDNAを活かしてモデルとして活躍。モスキーノ、ドルチェ&ガッバーナ、バルマン等、さまざまなランウェイに出演し、カルバン・クラインの広告塔を務めたことも。最近は、顔にタトゥーを入れたり、飲酒運転で逮捕されるなど、ゴシップ欄の常連になりつつあるのが少し心配。

 このほか、リーズ・ウィザースプーンライアンフィリップの息子ディーコン・フィリップは、最近16歳にしてデビューシングルをリリース。グウィネス・パルトローとコールドプレイのフロントマン、クリスマーティンの娘アップルちゃんも美少女に成長中で今後が楽しみな存在だ。超有名セレブを親に持つという、大きなアドバンテージを持つ彼ら。幼い頃から慣れ親しんだフィールドで、恵まれたDNAとコネクションを武器に、これからも活躍が期待される。(文・寺井多恵)

ハリウッドで活躍する新世代の二世セレブたち (C)AFLO