チェルシーのフランク・ランパード監督は、トップ4フィニッシュに向けて並々ならぬ決意を持っている。イギリスフットボールロンドン』が伝えている。

前節、王者リバプールとの打ち合いに3-5で敗れたチェルシーマンチェスター・ユナイテッドに勝ち点63で並ばれ、得失点差で4位に転落した。

今節ではヨーロッパリーグ(EL)出場権確保を目指す6位のウルブス相手に引き分け以上の結果で、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得となるが、敗れた場合、前述の3位ユナイテッドと5位のレスター・シティ(勝ち点62)が引き分け、あるいはレスターの勝利に終わった場合に5位転落の可能性もある。

最終節までもつれ込んだ熾烈なトップ4争いと言えば、ランパード監督がブルーズの選手として戦った2002-03シーズンのリバプールとの直接対決が語り草だ。

当時、4位のチェルシーは同勝ち点で並ぶ5位のリバプールをホームで迎え撃った一戦をDFマルセル・デサイー、MFイェスパー・グロンキアのゴールによって2-1で競り勝ち、CL出場権を獲得。この結果により、ロマン・アブラモビッチオーナーによるクラブ買収が正式に決定し、今日のチェルシーの躍進に繋がった。

そして、今回の公式会見の場で約20年前の出来事に関する質問が飛ぶと、ランパード監督は、当時と比較しながらCL出場権確保を改めて誓っている。

「当時の気持ちと今のチェルシーを関連付けて語る必要があるかはわからない。当時は本当に大きな瞬間だった。ただ、今の我々は少し異なる立場にいる」

チャンピオンズリーグ出場は財政面において大きな問題だ。それだけでなく我々は来シーズンに向かって前進していく必要があるクラブなんだ」

「今の我々を突き動かすものは、成功するために1年間働き続けていたという事実だ。日曜日の試合で適切な結果を得られるとすれば、それは自分たちにとって前向きな前進だと言えるだろう」

また、難敵であるウルブスと指揮官を務めるヌーノ・エスピリート・サント監督の印象については、「信じられないほど素晴らしい仕事をしている」と、敬意を示すと共に警戒の言葉を口にしている。

「彼らは時間をかけてより大きく、より良い方向へと進んできている。監督は謙虚さと職業倫理に優れている。したがって、我々にとってとても難しい試合になるだろう。彼らの仕事量は多い。それは彼らがどのようにマネジメントされているのかをよく示している。多くの才能とアイデンティティを持ち、相手を困難にする独自のスタイルがある。素晴らしい物語で、彼らが過ごした今シーズンの全てに敬意を抱いている」

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