瀬戸内寂聴、瀬尾まなほ (C)光文社『寂聴先生、コロナ時代の「私たちの生き方」教えてください』 写真◎篠山紀信
100年近く生きてきて、戦う相手と戦えないのは初めて―――
緊急法話!
withコロナ社会で本当の幸せを掴む“13の心がまえ”


「100年近く生きてきた最晩年に
このような悲惨なことが身の回りに起こるとは、
夢にも思わなかった。
あの酷い戦争と匹敵するくらいの大事件である――」
法話が再開できない今、緊急出版!

コロナ自粛の3カ月何をされていましたか?
人と会わない生活は先生の心にも何か影響がありましたか?
戦争や3.11と今回のコロナは何が違いますか?
今回のコロナ禍、仏教としてとらえたとき、どう思われていますか?

“目に見えない敵新型コロナは「大きな変わり目になる」という寂聴先生。
家族、仕事、お金、子育て、教育、政府、芸術、愛、夢、孤独……。
2019年末に母親になったばかりの秘書・瀬尾まなほさんが
「withコロナ時代の心がまえと幸せの育み方」について聞く特別法話!

瀬戸内寂聴、瀬尾まなほ (C)光文社『寂聴先生、コロナ時代の「私たちの生き方」教えてください』 写真◎篠山紀信
【「まえがきにかえて――『誰もいない、静かな98回目の誕生日』瀬尾まなほ」より】(一部抜粋)
誰もが想像できないことがいま起きていて、「当たり前だった日常」が遠い昔のように感じてならない。真夏にマスク着用なんて、いままでならば考えられない。
みんなが思うことはひとつ──いつになればコロナは消えてくれるのか。(中略)
年内で収束する? 来年になれば以前のような生活が送れる?
寂庵にも先生宛てに、この漠然とした現状を不安に思う声がたくさん寄せられた。こんなときだからこそ、先生の言葉を待っている人がたくさんいるということを強く実感する。
今回のこの危機により私はいままでの自分の考えでは生きていけない気がした。
何が自分にとって価値を持つのか、幸せとは、豊かさとは何か、思い直すときが来ている。(中略)
ひとりの人間として、母親として、先生に問いかけてみた。
およそ100年間生きてきた先生は、今回のコロナ危機を、作家として、宗教者として、どう見て、どう感じているのか。
「昨年死んでいたら、こんなこと知らずにすんだ。こんなことが起きるなんて本当に思いもしなかった」と言う先生に、率直に聞いてみたい。
先生、私たちはいったいどうすればいいのでしょうか?
新型コロナウイルスとこれからの私たちの生き方について、教えてください!

瀬戸内寂聴 (C)光文社『寂聴先生、コロナ時代の「私たちの生き方」教えてください』 
【「あとがき 人間の英知のすべてをかけて 瀬戸内寂聴」より】(一部抜粋)
100年近く生きてきた最晩年に
このような悲惨なことが身の回りに起こるとは、夢にも思わなかった。
あの酷い戦争と匹敵するくらいの大事件である。

私の生まれた二年前にスペイン風邪という感染症が世界を駆け巡った。
婚約者をスペイン風邪に奪われた女性が母の友人にいて、
訪れる度に泣いていたのを幼いながら覚えている。
人をそれほど不幸にする病気があるということが、心に刻みつけられたが、
自分の生きている間にそんなに恐ろしい病気が
ふたたび身の回りにせまっているなどとは想像も出来なかった。
あれから世の中はあらゆる点で予想もつかないほど進歩している。
それなのに、こんないまわしい病気を防ぎきることも出来ないとは――。
人間の英知のすべてをかけて一日も早くこの怪物を退治してしまわなければ――。
しかし、人間の英知は必ずこういうウイルスを退治する力を持つだろう。

瀬戸内寂聴 (C)光文社『寂聴先生、コロナ時代の「私たちの生き方」教えてください』 写真◎篠山紀信
【著者紹介】
瀬戸内寂聴(せとうち じゃくちょう)
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒。1957年女子大生・曲愛玲』で新潮同人雑誌賞、1961年『田村俊子』で田村俊子賞、1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年に平泉中尊寺で得度、法名寂聴(旧名晴美)となる。1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。1998年源氏物語』現代語訳を完訳。2001年『場所』で野間文芸賞を受賞。2006年文化勲章受章。2011年『風景』で泉鏡花文学賞、2018年『ひとり』で星野立子賞を受賞。近著に『愛することば あなたへ』(光文社)、『いのち』(講談社)、『寂聴 九十七歳の遺言』(朝日新聞出版)、『はい、さようなら。』『あなたは、大丈夫 寂庵コレクションVol.2』(ともに光文社)など。

瀬尾まなほ(せお まなほ)
1988年兵庫県生まれ。京都外国語大学英米語学科卒。卒業と同時に寂庵に就職。3年目の2013年、長年勤めていた先輩スタッフたちが退職(春の革命)し、66歳離れた秘書として奮闘の日々が始まる。2017年より「まなほの寂庵日記」をスタート。15社以上の地方紙で掲載されている。同年11月に出版したエッセイ『おちゃめに100歳! 寂聴さん』(光文社)がベストセラーになる。近著に『寂聴先生、ありがとう。』(朝日新聞出版)。『クロワッサン』(マガジンハウス)にて「口福の思い出」連載中。困難を抱かえた若い女性や少女たちを支援する「若草プロジェクト」(wakakusa.jp.net)の理事も務めている。

【書籍詳細】
書名:『寂聴先生、コロナ時代の「私たちの生き方」教えてください!』
著者:瀬戸内寂聴、瀬尾まなほ
発売:光文社
発売日:2020年7月29日(水)
判型:B6変型判ソフトカバー
定価:本体900円+税

配信元企業:株式会社光文社

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