中国は近年、海洋進出を強化しており、時に強引すぎる態度を見せているが、中国メディアの百家号は26日、中国海軍と日本の海上自衛隊との戦力は「すでに逆転した」と主張する記事を掲載した。

 記事は、四方を海に囲まれた日本は古くから海軍大国だったとし、敗戦によって軍隊の保有が不可能になった日本だが、今なお他国の海軍と同等もしくはそれより優れた戦力を持つ海上自衛隊が存在すると指摘。海上自衛隊は米国の支援のもと、1990年代にはイージスシステム(AWS)を搭載したミサイル護衛艦である「こんごう型護衛艦」が就役していたが、当時の中国海軍は052A型駆逐艦がたった1隻配備されていただけだったと強調し、これだけでも中国海軍の戦力が海上自衛隊に大きく劣っていた事実が見て取れるはずだと論じた。

 一方、2000年以降に中国海軍は飛躍的な発展を遂げたとし、2010年ごろにはミサイル駆逐艦潜水艦の配備によって海上自衛隊と中国海軍の戦力はほぼ同等になったと主張。さらに2010年以降は052D型ミサイル駆逐艦や055型ミサイル駆逐艦が相次いて就役したほか、空母も複数就役したことから中国海軍の戦力は一気に海上自衛隊を追い越したと主張した。

 記事は中国海軍はかつて日本に圧倒的な戦力の差をつけられたが、今やその立場は逆転していると主張し、軍艦の数のみならず、その質の点においても海上自衛隊を上回っており、中国海軍こそがアジアトップの戦力を持っていると主張。このままの発展の速度を維持できれば米軍の戦力を超えることすら可能だと主張し、さらなる軍備拡張に野心をのぞかせた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

海上自衛隊に大きく劣っていた中国海軍、戦力は「すでに逆転した!」=中国報道