【東京株式市場】 2020年7月28日

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株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落、模様眺めムード強く売買代金は2兆円割れ

2020年7月28日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,657円(▲58円、▲0.3%) 3日続落

  • TOPIX 1,569.1(▲7.5、▲0.5%) 反落

  • 東証マザーズ株価指数 983.7(▲10.7、▲1.1%) 3日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:557、値下がり銘柄数:1,534、変わらず:81

  • 値上がり業種数:5、値下がり業種数:28

  • 年初来高値更新銘柄数:63、年初来安値更新銘柄数:12

東証1部の出来高は10億8,836万株、売買代金は1兆9,878億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。

新型コロナへの懸念が残る中、米国FOMCの結果待ちの投資家が増加し、模様眺めムードが強まりました。売買代金は再び2兆円を割り込む薄商いとなっています。

そのような中、日経平均株価は方向感に乏しい展開となり、後場に値を下げて3日続落となりました。取引時間中の高値は22,842円(+127円)、安値は22,646円(▲69円)となり、値幅(高値と安値の差)は約196円となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、反落で引けています。

東証マザーズ株価指数は3日続落、売買代金は70日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は9,937万株、売買代金は1,500億円となり、いずれも前日より減少しました。個人投資家にも様子見スタンスが強まった結果、出来高は4月23日以来となる約3カ月ぶりの1億円株割れとなりました。

売買代金は70日連続で1,000億円を上回りましたが、盛り上がりに欠ける商いだったようです。

また、一部主力銘柄に利益確定売りが集まった結果、株価指数は3日続落で引けました。終値も1,000ポイント割れが続いています。

巨額赤字と無配転落の三菱自動車が暴落、医薬品株では第一三共が+10%超高の爆騰

個別銘柄では、前日のQ1決算発表で今期(2021年3月期)業績見通しが▲3,600億円の最終赤字、及び、無配転落を公表した三菱自動車(7211)が一時▲12%超安の暴落となり、上場来安値を更新しました。

また、実質的な支配会社である日産自動車7201)も一時▲5%安に迫る急落となっています。

さらに、小売り株ではコンビニ株が売られ、セブン&アイ・ホールディングス3382)が▲5%安に迫る急落となり、ミニストップ(9946)とローソン(2651)も大幅安となりました。

その他では、機械株も売りに押され、前日にQ1決算を発表した日立建機(6305)が一時▲8%超安へ急落し、ファナック(6954)も冴えない値動きとなったことが目を引きました。

一方、医薬品株では海外企業と抗がん剤の開発提携を発表した第一三共(4568)が+10%超高の爆騰となりました。

また、米国政府が富士フイルムホールディングス(4901)の子会社新型コロナウイルスワクチン開発生産を支援するために約280億円を供出すると発表したことを受け、富士フイルムHDが大幅上昇となっています。

その他では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅高で連日の年初来高値更新となり、日本電産(6594)も同様に高値更新となりましたが、日本電産の終値は下落しました。

なお、小売り株ではニトリホールディングス(9843)とウエルシアホールディングス(3141)が上場来高値を更新して引けています。