レジ袋の有料化から約1ヶ月、万引きが急増し、茨城県土浦市にある古本屋ではエコバッグをレジに預けてもらうという対策を講じた。「つちうら古書倶楽部」に対策を行った経緯などを聞いた。


「つちうら古書倶楽部」の店舗入口には、エコバッグの持ち込みについてのお願いが掲示されている。張り紙の内容は、「開いたエコバッグ 口の開いた手提げバッグは必ずレジにお預けください」と来店者に呼びかけるもの。その理由を「エコバッグ万引き多発のため」と説明し、協力を求めている。


この張り紙について「つちうら古書倶楽部」に話を伺ったところ、掲示を始めたのは7月28日午後からとつい最近。「何か対策しないといけない」と思い切って踏み切ったものだという。エコバッグの利用が一般的となったことで万引きの被害が急増しており、「堂々と大きな袋」を持ち込み、いっぱいにしていることもあるという。被害にあったのは、1万円以上する全集や1冊5000円ほどする辞書などのかさばるものから、絵葉書などの薄いものまで様々だが、特に「高額商品の棚が無くなっている」と説明。在庫確認の際に数が大幅に合わず、「売れてもいない本が無くなっていることがハッキリした」としている。本屋が潰れていく原因の一つが「万引き」。「個人のモラルの問題で、できればやめてほしい」と「苦肉の策」を講じなければならない辛い胸の内を語っている。



画像提供:つちうら古書倶楽部(@tsuchiura5401) さん