ネットワンパートナーズは、SaaS・サブスクリプション型の多要素認証ソリューション「Cisco Duo Security」の提供を、パートナー企業経由で7月28日に開始した。同社では、提供に向けてCisco Duo Securityの技術検証を重ね、その知見を活用した支援体制を整えている。

オリジナルで読む



 Cisco Duo Securityは、ID/パスワードに加えて本人を確認する「多要素認証」の機能を提供するソリューション。セキュリティ対策が施された端末だけを各種システムに接続を可能にする。また、SaaS型ソリューションのため迅速に導入可能で、API連携でさまざまなクラウドサービスやオンプレミスアプリケーションに組み込むことができる。パートナー企業は、自社の独自ソリューションにCisco Duo Securityを組み込むことで、withコロナ時代の「セキュアなテレワーク」に対応した差別化価値のあるソリューションにすることができる。

 主な機能として、ID/パスワードによる認証に加え、所有者認証や生体認証などの本人固有要素を利用した多要素認証を実現する。これによって、ID/パスワードが漏えいした場合でも不正アクセスを防ぐことができる。とくに、スマートフォンを利用した簡単な認証が可能で、専用アプリでのプッシュ通知&ワンタップ応答、顔認証や指紋認証による生体認証、SMS・電話によるパスコード確認などから選択できる。

 クラウド/オンプレミスに接続する端末の情報(OS/ブラウザープラグイン/貸与端末/私物端末など)をダッシュボード上で可視化し、セキュリティ対策が不十分な端末を識別可能。これによって、OSやブラウザーが未更新であったり、ウイルス対策機能が未設定などの場合、ソフトウェアの更新・有効化を利用者へ通知したり、システムへの接続を止めることができる。また、社員の働き方や企業のセキュリティポリシーに即して、システムごとに利用者・端末の接続権限を柔軟に設定することが可能となっている。

 さらに、Cisco Duo Securityは、利用頻度の高いクラウドサービスやオンプレミスアプリケーションをあらかじめ登録する専用ポータル機能を備えている。利用者は、この専用ポータルに、「多要素認証」「端末の安全性の確認」「適切な接続権限」を経て、いったんログインすれば、登録済みの各システムを認証なし(シングルサインオン)でセキュアに利便性高く利用できる。

 ネットワンパートナーズでは、Cisco Duo Securityの技術検証の知見を活用し、パートナー企業の独自ソリューションへの組み込みや、エンドユーザーの利用システムへの連携を技術支援する。すでに、代表的なクラウドサービスやオンプレミスアプリケーションとの連携を検証完了している。

Cisco Duo Security